双極性障害とうまく付き合う

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双極性障害(躁うつ病)に関して今まで自分のことばかり書いてきた気がするので、今回は自分の溜めてきた知識と経験をもとに、双極性障害を疑っている皆さんや双極性障害と診断されている皆さんが、今後どのようにして上手く生きていくか、というテーマについて考えてみました。

双極性障害を疑う

「うつ病」と診断された経験のある方はもちろんのこと、過去に「うつ病かな?」と自分を疑った経験のある方はみなさん、自己診断をしてみるといいかなと思います。うつ病、躁うつ病の自己診断は様々なサイトにありますので、あえてここには掲載しません。

双極性障害を疑うポイント

一番やってはいけないことは、自己診断だけで病名を決定してしまうことです。自分は双極性障害なのかな?と疑いを持っている方は、以下のようなポイントを参考にして、該当するものがあれば精神科、または心療内科への通院を検討してみてはいかがでしょうか。ちなみに神経内科は異なりますのでご注意ください。

  • うつ病の症状をこれまで何度も繰り返している
  • うつ状態になるきっかけがはっきりしていない、よくわからない。
  • うつ状態でないときは、人一倍元気。
  • 何でもできる気がするほど元気なときがある。
  • 調子に乗ってやりすぎることがある。(買いすぎ、怒りすぎ、遊びすぎ、仕事しすぎ、etc.)
  • 根拠もなく自分は他人よりも優れていると思うことがある。
  • 調子がいいと頭の回転がよく、いろんなことが思いつく。
  • アイディアが浮かび過ぎて、まとまらなくなることがある。
  • 季節の変わり目で気分や体調が大幅に変わる。

双極性障害は克服できるのか

医学的には、完治する方法はまだ見つかっていません。従って精神科や心療内科における治療の目的は「躁」「うつ」の繰り返しを予防または遅らせること、気分の激しい変化を緩和することにあります。使用される薬には種類があり、本人に一番合うものを探していくことになるでしょう。気分安定薬(ムードスタビライザー)と呼ばれるものは、気分の上下をなるべく抑えます。炭酸リチウムバルプロ酸ナトリウムカルバマゼピンラミクタールなどがあります。これらは抗躁薬とも呼ばれており、今までの経験からすると双極性障害の治療の核になると思います。その他、定型抗精神病薬、非定型抗精神病薬などの種類があります。それぞれ機序の違いがあるようです。

薬物療法以外には、心理教育や認知行動療法などがあります。

繰り返しますが、双極性障害は治らないものと考えて対策すべきだと思います。薬もそれ以外の療法も双極性障害を根治することを目的とせず、あくまで生活をサポートするものだと考えるべきでしょう。しかしまた、これらのサポートは非常に大切です。

世の中には「双極性障害を克服した」とおっしゃる人がいるそうです。そうした方々のエピソードをブログや書籍で拝見していると、「薬を飲まなくても症状が再発しなくなる」という共通のゴールがあり、それを達成したことを「克服した」と表現していることがわかります。個人的には完治については疑問です。もともと違う病気を誤診されていたのではないかと思ってしまいます。あるいは、落ち着いた状態が長く続いているだけなのかもしれないです。本当のところは誰にもわからないです。

双極性障害に関する情報・書籍は英語サイトや洋書のほうがはるかに豊富です。試しに google や amazon.com で “Bipolar Disorder” で検索してみるとお分かりになると思います。

漢方、針、灸などの東洋医学的なアプローチをとる方もいらっしゃいます。また、食事、睡眠、運動など生活習慣の見直しが効果てきめんだったという方もいます。あるいは民間の食事療法、ヨガスクール、瞑想、座禅、など様々な方法がありますが、共通して言えるのは生活習慣の改善です。これらによって、薬に頼らずに生活できている方がいるようです。

精神科医、心療内科医に頼るだけでは、双極性障害を克服できないと思いますが、医師に頼ることと生活を変えること、どちらも大事だと思います。治ることがないという前提であれば、続けることが一番大事です。薬もヨガも、やめた時点で再燃のリスクが待っています。

まず病気を認めること。それから良くなるための努力をすること。病気に甘えないこと。さらに、医師の手助けを得ること。すべてが大切です。

双極性障害とうまく付き合うには

治るのか治らないのか分からない双極性障害とうまく付き合うために、具体的に何をすべきで、何をしないべきなのでしょうか。Webや書籍で手に入る情報、医師から教わった情報、個人的に効果があったこと、試していることを総合してご紹介します。

病識を持つ

病識とは、自分がその病気であること、症状があることを認識するということです。自分が双極性障害であることを認めることです。目に見える病気ではないため、病識を持つことが非常に難しい病気だと思います。私自身の経験からそう思います。

うつ病でもよくある話ですが、うつ状態(うつ病エピソード)に入ると、病気のせいではなく自分の努力が足りないせいだと自責してしまう強い傾向があるように思います。それは双極性障害を持つ人の立場になって少し考えてみれば、すぐに理解できることです。

逆に躁状態(躁病エピソード)に入ると、心も体も軽く、調子がとても良く感じられます。そのため、自分は病気などではないと考えてしまう傾向があります。こんなに調子がいいのに、不健康なはずがないと。
躁状態であることにすら気づいていないケースのほうが多いと思います。うつ状態は自覚しやすいですが、躁状態はなかなか自覚できないのです。

こうした知識を踏まえることが、まず第一歩だと思います。

信頼できる医師を見つける

精神病は目に見えない上に、身体器官でいちばん大切な脳に関する病気です。信頼できない医師の処方を守ることができるでしょうか。私たち患者が、医師の治療方針の決定に参加し、積極的に治療を受けること(アドヒアランス)は非常に大切です。これは定期的な通院を維持するためにも、服薬を継続するためにも、とても大切なことなのです。治療への参加を積極的にするために、信頼できる医師を見つけたいものです。

それでは、信頼できる医師を見つけるためにはどうしたら良いのでしょうか。残念ながら私には答えることができません。私がかかっている医院も、最高なのかどうか、誰にもわかりません。ポイントは、医師の人格や話し方、自分とフィーリングが合うかどうか、処方される薬の種類や量など、素人なりにそのへんのバランスをもって「信頼できる」かどうかを決めることかと思います。

ちなみに私は最悪のうつ状態のとき、かかりつけの先生を信じられなくなってしまったこともあります。おそらく妄想に近い状態だったのでしょう。さらに躁状態のときには、よく通院をやめてしまいました。何年もかけて、このような不信行為は後で自分が痛い思いをするだけだということを覚えました。また、時間をかけることで(通院の回数を重ねることで)先生を信じることができるようになりました。私にとって信頼のキーポイントは「強硬でないこと」「処方薬に慎重なこと」「話を聞いてくれること」「話しやすいこと」「(先生自身の)気分が安定していること」あたりでしょうか。今の先生はそれらをすべてクリアしていると思っています。キーポイントは人それぞれでしょうから、あなたの直感と周囲の意見のバランスで決めたら良いのではないでしょうか。

しかしここで難しいのは、長年の付き合いがあるからといって妄信的になっても良くないのではないか、ということです。常に自分でよく考え、病気と向き合いましょう。

良い先生を見つけるまで様々な病院を渡り歩くことは苦痛です。セカンドオピニオンを得るにしても、主治医を変えるにしても、たいていの場合は現在の主治医からの紹介状を書いてもらう必要があります。あなたが「精神科の受診は初めてだ」と嘘でもつかない限り、紹介状がないと受け付けてもらえないケースがほとんどだと思います。「患者に紹介状を要求されても医師は気にしません」と書かれているサイトもありますが、やはり患者側としては気が引けますよね。さらにそれがセカンドオピニオンのために書いてもらう紹介状だったらなおさらです。

私自身、セカンドオピニオンを得るために紹介状なしで他院に行ったことがあります。ある病院では全く取り合ってもらえませんでした。また、ある別の病院では初診だけしてくれましたが、診断は不正確な可能性があるということと、まだ通うつもりがあるなら紹介状を持って来なさいと言われました。

私は、後述する光トポグラフィー検査を受ける際に紹介状を書いてもらったことがありますが、この際はきちんと説明をして、光トポグラフィーを受けたい理由も理解してもらって、その上で書いてもらいました。

処方された薬を必ず飲む

双極性障害の薬と風邪薬とでは、わけが違います。

  • 双極性障害の予防薬は飲み始めてから有効な血中濃度になる(効果が出る)までタイムラグがあり、薬によって数日〜数週間かかる
  • 1日飲み忘れると予防効果が下がり、続けてきた意味がなくなってしまう
  • 躁状態で、服薬を拒否することがある(薬を捨ててしまうこともある)
  • うつ状態で、薬を飲む行為すら苦痛になることがある
  • 薬の副作用が怖くて飲めなくなることがある

上記すべて経験があります。

たとえばリーマス(炭酸リチウム)の場合、効果のある有効血中濃度はリチウム中毒になる血中濃度の寸前です。薬の量は慎重に増減されるのですが、うまくいかないこともあります。また、食事や水の摂取量、発汗量など別の要因でも血中濃度が変わります。リチウム中毒の症状は経験したことがあるので、しばらくリチウムは飲む気になれませんでした。医師もそれを理解して別の薬に切り替えてくれたため、薬を続けることができました。

日々の状態を記録する

記録すると後で便利なもの:

  • 気分(その日、あるいは朝昼晩に分けて、たとえば5段階評価をする)
  • 処方、服薬チェック(お薬手帳をお勧めします)
  • 通院チェック(携帯のカレンダーや予定表に書き込んでおく)

あとで振り返ると、自分の体調変化のパターンがよく見えてきます。記録を手助けしてくれる、スマホなどで使えるアプリもあります。また、通院や処方の領収書の情報をまとめて、毎年の医療費控除に使える情報としてまとめてくれるアプリもあります。

生活リズムを整える

起床時刻、就寝時刻、食事の時間、風呂に入る時間。家を出る時間、電車に乗る時間、etc. できる限り毎日おなじ時間に行動することで、調子が良い日も悪い日も、習慣という力に支えられて問題なく行動できる可能性が高まります。習慣があるのとないのとでは、うつ状態に落ちたときの対処能力に差が出ると思われます。

睡眠不足は大敵

睡眠不足が良くないという一番の理由は、それが生活リズムを崩す原因になりやすいことです。また、睡眠不足による気分の低下が鬱エピソードを引き起こすきっかけになる危険もあります。 よく眠って、朝は気分スッキリ!

早寝早起きする

特に鬱エピソード時は、朝に弱い傾向があります。原因はわかりませんが、気温や体温なども関係しているのかもしれません。しかしそんな調子の悪い朝を寝てやり過ごすことは、解決になりません。じゃあどうすればいいのか? 早起きしましょう。 生活リズムを整え、毎日早起きを心がけることが、一日のつまづかないスタートのために大切だと思います。 普段早起きしていると、起きられない日は自分の調子が良くないということに気付くこともできます。 寝不足で早起きするのはとてもつらいので、早寝早起きです。

食生活を見直す

食べ過ぎは良くない気がします。腹八分目。常にお腹がすいているくらいのほうが、体が軽いので動きやすいです。 脂っこい食事、おいしいですよね。食べることを我慢してストレスを感じるくらいなら、食べてもいいと思います。ただし自分の場合、脂っこい食事に偏りすぎると身体が重くなります。さっぱりした食事のほうが翌日が楽です。 化学調味料、保存料、防腐剤、人工甘味料などの化学物質はなるべく抑えたいです。夕食はなるべく軽めに、朝起きたらお腹がすきまくっているくらいにして、朝たくさん食べます。野菜の煮物や魚料理は体調維持にとてもいい気がしています。甘いものはほどほどに。血糖値の急激な上昇や下降はできるだけ避けるようにしたいです。

2014年10月追記:玄米生活はじめました。

運動する

有酸素運動と無酸素運動をバランスよく行うことが大切だと言われていますが、あまり気にしなくていいと思います。大事なのは有酸素運動。たとえばジョギングやウォーキングでもいいと思います。それ以外で個人的に試したのは自転車と水泳です。共通しているのは、ひとりでも出来る運動だということです。メンバーが揃わないとできない運動だと、やりたい時にやれない可能性があります。ただし、一緒に運動する仲間は絶大な力となります。自分自身、何度も挫折しそうになっては、運動仲間に誘われて復帰しています。

無理をしない

何事も「まだ余裕」と思えるくらいの時点でやめておくことです。

ストレス源に近づかない

自らストレス源に飛び込む必要はありません。 自分がストレスに弱い人間だということをよく認識しておきましょう。

ストレス発散の手段を得る

楽しいと思えることを。好きなことを。これがあるのとないのでは大きな差があります。 楽しめるなら趣味でも仕事でもいいと思います。他人から見てくだらないと思われることでも、自分が楽しければいいじゃないですか。

季節の変わり目や冬型気候に注意する

気圧の変化や気温の変化には要注意です。太陽の出ていないどんよりとした日(曇り、雨、雪など)や寒い日にも注意します。天気の良い日には、誰でも気分がよくなるものです。逆に天気が悪いときには気をつけなければいけません。具体的にどう気をつけるかについては個人で見極めていくしかないと思いますが、具合が悪い日に天気を記録しておくと自分の調子のパターンが見えてくるかもしれません。

人付き合いは無理のない範囲で

人付き合いにストレスを感じるときは、考え直しましょう。どんなに相性の良い相手でも、会いたくないという日だってあります。そういうときは、無理に会うことはありません。 そんな自分のペースを理解してくれる人と付き合うことは大切です。 無理して合わせないと離れていってしまう相手とは、縁が無かったと思うようにしています。

納得できないことを、うやむやにしない

人の記憶って簡単に消したりできません。考えるのをやめてしまうことは、考えることを先送りにしているということです。考えたくないものが増えるということは、重い荷物を背負って生きていくことになります。

どんなに些細なことでも納得できなかったら、納得できるまで考えてみてはどうでしょうか。考えぬいて、答えが出なくても「まいっか」と思える段階が来るかもしれませんよ。

考えたって解決できない問題だって多々あります。そんなときは、やはりうやむやにするのではなく、ストレス源を対峙するために感情を小爆発させたらどうでしょうか。無理に感情を抑えていくと、どこかで大爆発しそうです。

話を聞いてくれる人に愚痴ってみるとか、カラオケで大声で歌いまくるとか。とにかく、モヤモヤした感情を残してうやむやにしてしまうのが一番よくないです。

元気な時は、ほどほどに

躁エピソード時には、みなぎる活力とやる気にあふれます。 しかしそこで全力疾走してしまうと、反動が来る可能性があります。 かといって、それを気にしすぎて自分を出しきれないのもストレスになるかと思います。 自分にとって適切なレベルというものを、今までと違った価値観で見なおしてみましょう。 ほとんどの健常な人は自分の「体力」と「気力」と相談してやっています。けれど双極性障害を持っていると、自分の体力や気力の状態を見誤ることがよくありますから、その判断基準はあてになりません。 これまでの自分の生活の履歴をよく精査し、状況をより客観的に判断できる力を日々磨いていきましょう。

できなくても自分を責めない

特に自分で決めたことが出来ないと自分を許せなくなりがちですが、「まあ仕方がないか」くらいの余裕で。

話し相手を見つけよう

話したって解決しない問題でも、話すことで気持ちが救われることがあります。話を聞いてもらえるだけで、全然違います。

視点を変える訓練をしよう

歳を重ねる毎に難しくなるのがこれです。固定観念を破ることは非常に大切です。自分の「思い込み」で自分を縛っていませんか?ある事象も、相手の視点から見たらまったく違うかも。あるいは、「あの人だったらどう考えるだろう」とか。客観的な視点によって、重大に思われていた問題が実はそれほど重大ではないことに気付くこともあります。

死なないこと

双極性障害における最大の敵です。死は誰にでもいつか訪れるもので、死について真剣に考えること自体は悪いことではないと思います。ただ、死にたいと思うのは問題です。 死にたくなる理由を減らすために行動しましょう。 死にたくなってしまってから行動を起こすのは至難の業ですから。 自分の発する信号に敏感でいるよう心がけましょう。 疲労感が抜けないな、と思ったら、おいしいものを食べて寝る。 身の回りの人に、自分の状態を説明しておく。自死する可能性のある病気であるという認識を持って、身動きできなくなる精神状態に落ち込まないように、動けるうちに出来るだけの対策をしておくことが大切です。

自分の特性を前向きに捉える

双極性障害のやっかいな特性は、うまく利用すれば健常者には無いメリットにすることが可能です。うつ状態のときにとことん悩んで乗り越えたことは、必ずその先の生きる力につながります。躁状態にシフトしていくなかで、鋭いひらめきと高い集中力が得られる段階があります。うまく使えば素晴らしいアウトプットにつながります。

自分は何者なのか?

躁状態、うつ状態、混在状態まで顕れるこの病気を経験すると、本当の自分はいったいどんな人間なんだろうという疑問に突き当たります。

明るく元気に物事をこなしていく自分。 暗く陰気に閉じこもっている自分。 新しい創作意欲とアイディアで夢広がる自分。 お先真っ暗で生きている理由が見つからない自分。 どれも、自分。二重人格者っぽいですよね。 それでは、薬を使って躁うつを抑え、寛解した自分は、何者? 欠点と同時に能力も奪われた、木偶の坊になった気分になりますよね。 双極性障害とともに生きるということは、そういったことを全て受け入れなければならないということです。全部、自分であるということを、いつかどこかで受け入れなければなりません。

自分も、まだまだです

自分はまだこの病気を克服していません。 今でもかなり苦労しながら付き合ってます。 上に述べたことも、全部できているわけではありません。

この病気のやっかいな点は、社会生活を営む上での障害が多いということでしょう。 会社勤めをするにしても、自営するにしても、学校に通うにしても、とにかく障害がたくさんありますよね。

しかし、少しずつですが、この病気の「良い面」とも向き合えるようになってきたという事実もあります。 詳しいことについては、追々書いていこうと思います。

病気があっても健康でも、人は支えあって生きていくものなんだなぁと、思います。自分ひとりで生きているなんてことは、ありえないのです。

支えてくれる人への感謝の気持ち、大事ですね。

コメント

  1. 匿名希望 より:

    このような素晴らしいサイトを見たのは初めてです!!!
    本当にその通りだと思いました!!!
    大変参考になりました、ありがとうございます!!!

  2. うずら より:

    @匿名希望さん
    コメントありがとうございます。まとまりのない記事ですが、お役に立てたのであれば、とても嬉しいです。

  3. ねずみこぞう より:

    自分も統合失調症と躁鬱をもっています。16年前から5年間作業療法士の指導を受けました。その後感情の波が治まっています。
    ①家事をすること。茶碗洗い、米とぎ、トイレ掃除なんでもいいんです。自分の責任を家の中でもつこと。やった後には達成感があります。家の人からも一目おかれるかも。
    ②万歩計をつける。自分の1日の動く量を知って範囲を超えないことです。
    ③日課表をつける。1週間の記録をつけてみましょう。レポート用紙を月火水木金土日線を縦線で引いて時間も横線で引いてみましょう。動いたところは身支度、掃除、買い物、お出かけなど蛍光ペンでなぞって後のところは白で休むとかラジオとか、ごはん、寝るにしておきましょう。自分の動いたところ、休んだところがわかるはずです。動いたら休む。休んだら動く。を記録することによって自分の動くペースがわかるはずです。
    だまされたと思ってお試しあれ。

    • uzra より:

      ねずみこぞうさん、コメントがたいへん遅れまして失礼いたしました。ご自身の貴重な経験からのご意見もありがとうございます。
      やはり躁鬱は、自分のペースが見えなくなってしまっているところがありますよね。それをいかに戻すかというところがとても重要に思えます。

  4. たっちゃん より:

    この4月から、12年ぶりに再発した躁鬱秒(診断名はそうですが、双極性障害だと知りました。)で休んでいます。いろいろなことが頭をよぎり毎日がふあんてです。このサイトを知り、メールしました。また来させていただきます。

    • uzra より:

      たっちゃんさん、ぜひまたお越しください。12年ぶりの再発とのことで、さぞかし不安であっただろうと思います。書き込んでいただいてから1年過ぎてしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか?

  5. たっちゃん より:

    ふあんて→不安定の書き間違いです ごめんなさい。

    • ねずみこぞう より:

      自分も偉そうなことを書きましたが、障害者雇用の職場を辞めてこの1年苦しかったです。特に薬を飲みすぎになってしまい、いまだに治すのに苦労してます。
      そんな中当事者の方が堂々とブログしてるのには、励まされました。
      医者や医療関係者にアドバイスされるのもいいですが、同じ当事者の方が努力されている姿に感銘をうけました。

  6. 落ちこぼれ医師 より:

    はじめまして。その名のとおり、”落ちこぼれ医師”と申します。
    双極性障害とアスペルガー症候群を併発しております。
    診断まで何十年とかかり、人生を無為に過ごしてきました。

    またこちらに寄らせて下さい。よろしくお願いいたします。

    • 落ちこぼれ医師 より:

      自己レスです。
      購読設定に失敗して、認証できませんでした。
      申し訳ありませんが、再度メールをお送り願えませんでしょうか?
      よろしくお願いいたします。

      • uzra より:

        購読設定についてですが、これはこちらのサイトではなく、購読設定するアプリやブラウザの設定だと思います。よろしければまたお試しください。

    • uzra より:

      落ちこぼれ医師さん、こんにちは。医師の方でしょうか?
      専門家の方もお読みになっていると知るのはとても心強いです。
      ぜひまたお越しください。新しい仮説もたくさん立てて、なんとかやりくりして生きてきました。

  7. tamanikuruu より:

    ちょっと信じられないくらいよくまとまった記事で、こんなきれいにまとめられる当事者の方がいらっしゃることに驚きました。もっと早く拝読したかった。
    病歴が10年を越え、多くのケース同様、大半の時期は軽鬱状態で過ごすようになりました。現在も入院中で、今回は長引いて既に一年以上が経過しました。
    もうじき退院の予定ですが、このタイミングで一昨日から「躁状態にシフトしていく」フェーズに入り、なんとしてでも躁転は避けようと思っています。この時間帯までPCでインターネットを見ている事実も厳しく認識しなければいけませんね。
    ところで一点だけ、睡眠不足について、鬱リスクについてのみ触れていらっしゃったのが意外でした。どちらかというと短眠は躁転リスク要素という面が強いように認識していますので。まあ、個人差があるのは当然のことですが。

    繰り返し読ませていただきます。素晴らしい記事に本当に感謝しています。
    (やっぱりこの記事も、「躁状態にシフトしていく」時期に執筆なされたんでしょうか……苦笑)
    他の過去記事を読むのも楽しみです。

    • uzra より:

      tamanikuruuさん、こんにちは。遅い返信で申し訳ありません。
      いかがお過ごしでしょうか?
      睡眠不足については、起きている間に残されている「体力」次第なのかな、と思っています。体力があれば考えていることを行動に移すことができる、考えられる、などの理由で躁転しやすく、体力がない場合は鬱になりやすい、など。これもまだ仮説です。
      当記事がお役に立てていることを祈っております。

      • tamanikuruu より:

        相変わらず、入院しています。家族の了承があれば退院できるのですが、このあいだの外泊で「合格点」をもらったので、もう少しというところでしょうか。
        退院後は、21時に寝て朝6時までベッドで待つというサーカディアンリズムの維持がキモだと思っています。はやく社会参加したいものです。焦りはしませんが(ちなみに焦りは焦躁りとも書くそうです)。

        • uzra より:

          快方に向かっているとのことで何よりです。
          サーカディアンリズムについては、実際に太陽のリズムに合わせるだけでなく、日光を浴びることで効果がてきめんだという経験があります。
          いま住んでいるアパートの陽当りがよく、カーテンを閉めずに(できるかぎり窓も開けて)就寝しています。すると毎朝、日光で自然に目が覚めます。
          躁状態は、焦っている状態と関連があるのかもしれませんね。
          先日、人生の先輩にこんなことを言われました。
          「昨日までの人生がわが人生。今日の人生はボーナスゲーム。生きているだけ儲けもん」
          アップル創業者のスティーブ・ジョブズも、
          「毎朝鏡を見て、今日が人生最後の日だったら今日やることとやらないことを決められる」といったような言葉を残しています。
          最近これ、ほんとにそうだなぁと思うのです。
          心から焦りがなくなっていくスーっとした感覚。安心感。
          ご自分を大切にすることを忘れずに、上手に社会復帰できることを願っております。

  8. じゅんりのすけ より:

    初めて双極性障害(双極性感情障害?)の人の文章をみて驚きました。
    私もほぼほぼ、症状が一緒です。
    すごい孤独感から抜け出たようで、安心しました。
    また、追記でいろいろ教えて頂きたいです。

    • uzra より:

      じゅんりのすけさん、こんにちは。
      少しでもお役に立てたようで、よかったです。
      この記事は多くの方に読んでいただいているようですので、追記でこの記事を編集する際には内容に気をつけることにしています。日々思ったことや、まだ確信のもてない内容などについては日々の記事で書いていきますので、よろしくお願いいたします。

  9. てつ より:

    はじめまして。
    双極性1型の診断を受け、現在通院7年目の34歳男です。

    この記事は昨日読みました。
    それで今日も来ました。

    話すと長くなりますが、自分は双極性の躁状態を利用して仕事をしてるタイプです。
    このやり方の営業職だと、爆発的な実績で賞賛されてどの仕事でもそれなりの時の人になれるのですが、無論、長続きしません。

    歳をとるごとにバランスが取れなくなり、今は仕事はしてますが、自立が難しく、住むところなどを親に面倒見てもらってる感じになってしまいました。

    投薬治療を永遠と繰り返してますが、最近(と言っても2年前ぐらい)に主治医が変わり、それ以来なのか、薬が飲めない、と言うか、飲みたくない気持ちになって、睡眠薬のみで生きてます。主治医には言ってないのですが。

    自殺願望もものすごく強く持ってます。実際、17歳の時に自殺未遂で死にかけて、その後も結構オーバードーズで死のうとします。記憶ないですけど。

    酒をだいぶ飲んで、次の日にゴッソリ薬を飲んだ跡があるのはザラです。なので、慣れてしまいました。慣れたのが問題なのか、生への執着が異常に薄くなってしまいました。

    ラピッドも何度も経験したからなのか、今日本気で考えてても、明日は180度視点が変わることも多いので、自分が本心で何を考えているのか、わかりません。なので、恋愛とかも出来ません。

    長々とすいません。
    路頭に迷ってます。
    八方塞がりです。

    治療とは何なのかがわからないです。生への執着がないのに、何のために病院へ通うのか。何をやりたいのかも、わかりません。

    バランスが取れないから年々ダメになっていくのですが、躁状態の湧き上がる発想と瞬発的な行動力を無くせば、より一層ただのダメな人になってしまいそうで、薬も飲めません。

    変えたいと思ってるんならまだ良いですが、中途半端に成功してきてるので、変わることすら疑心暗鬼に陥ります。

    すいません。最終求める答えが何なのかが目まぐるしく変わるので、文章もぐちゃぐちゃです。申し訳ない。

    助けてくれ、なんて烏滸がましいですが、知恵を頂戴したく思います。
    宜しくお願い致します。

    • uzra より:

      てつさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      まずひとつ目に感じたのは、オーバードーズによる弊害をまずなくしたいという点ですね。
      向精神薬など、精神科で処方される薬はほぼ全て、マリファナや覚醒剤といった違法ドラッグと違いはありません。違いは、合法か違法か、医師のコントロール下にあるかないかだけです。
      ですので、オーバードーズ、さらにアルコールと併用するというのは自殺行為よりも悪く、麻薬漬けで考える能力だけ失われるという結果を生むと思います。
      おそらく現在お持ちの「疑心暗鬼」「考えが目まぐるしく変わる」といった状況は、いわばジャンキー状態なのではないかと推測します。

      本記事で薬をやめないことを強調しましたが、それは薬を正しい容量で継続的に使用しないと、本来の目的である「気分の安定」が全く達成できないからです。薬の恩恵を得るための用量・用法はかなりシビアです。守らなければ、百害あって一利なしです。

      さらに、薬は双極性障害を治療しません。
      あくまで、薬効のある間は薬のチカラによって気分を強制的に安定させているというだけです。薬をやめればもとに戻ります。

      「中途半端に成功してきてる」とありましたが、てつさんにとって成功とは何でしょうか?営業で成績をあげることですか?お金をたくさん稼ぐことですか?それとも他人に評価されることでしょうか?親はうるさいですか?
      自分も散々「自己評価の低さ」で悩んでいた時期がありました。社会的には「会社員」としての成功はそれなりにしました。こんな病気を抱えていたので遠回りでしたが、給与面でも評価面でもかなり成功した経験があります。しかしいま、「成功」そのものの価値観が変わり、「幸せ」の価値観も変わりました。
      いい会社に入り、いい給料をもらい、いい成績を出して、いい評価をもらう。こうしたことに価値を感じません。

      てつさんにとって大切なものがどこかにあるはずです。
      世の中を見渡すと、お金や地位や名誉への欲で溢れかえっています。あえて素の言い方をしますけど、それしか見てないクソみたいな人間もたくさんいます。

      苦しみをなくすには原因を捨てることです。
      恋愛できない、とありましたので独身ですよね?独身なら何だって自己責任でできますよ。家族を養う責任は無いのだから。

      僕はいま薬を飲んでいません。医師ではないので、てつさんに薬をやめろとも言えません。ただ、用量・用法を守れないくらいなら、全部捨ててしまったほうがマシなのではないかと個人的には思います。
      薬に頼っても、医師に頼っても病は克服できません。
      病を治すのは「自分」です。

      人間にとって社会的に適合してるかどうかなんて、ほんの些細なことだと思ってます。とくに日本の社会はルールや慣例が多いですから、息苦しさを感じる人が多いのは当然と思います。
      適合していない自分を責める人も多いです。

      てつさんと向き合うためにはもっと情報が必要ですが、もし私のコメントが見当違いだったりしたら、ご指摘ください。
      ぜひまたコメントください。
      ここで話しにくければ、メールでもしましょう。

  10. てつ より:

    コメントありがとうございます。
    熟読させていただきました。

    オーバードーズ、ジャンキーである点
    →自覚はしています

    正確には、薬よりアルコール中毒です。仕事に支障をきたすほど飲みはしませんが、私生活に支障をきたすぐらいの飲み方をしています。

    一人で飲むことが唯一のストレス発散方法であるため、医者も禁酒とまでは言ってきません。やめたほうが良い的なことはよく言われますが。

    中途半端な成功に関して
    →過去の栄光ですが、人を操り、売上を伸ばします。
    本職(?)、人材派遣のコーディネーターです。

    面接とか担当することも多いのですが、病気が故か、人の目を見て5分話すと、その人が3ヶ月後どうなっているか、的なものがほぼ外さず見えます。あと、精神疾患の人間も瞬間察知できたりとか、鬱病一歩手前のシグナルとか見極めることができるようになりました。

    故に、あの人すごい人だとか、尊敬するとか周りからは言われます。ただ、その人達が「すごい」と言っている人は、あくまで一瞬の自分であり、本性は知らないです。このギャップに耐えられなくなり、最終、自らシャットダウンします。せめて意識の中で綺麗なうちにその関係は終わりにしたいと。

    今現在は、そのスキルを活かし(?か、もうこれしか手段がないから)、独立奮闘中でございます。もう逃げられないところまで来てしまったのかな、なんて、最近思います。

    親は五月蝿くありません。
    でも厄介なのが、弟が超絶な成功者です。比べられたりとか、露骨な感じはないのですが、常にその影に縛られます。いや、俺がそう思い込んでるだけでしょうけど。

    片親ですが、せめて「兄弟揃って、素晴らしい息子’達’を産んだ」と、思いながら死んでもらいたいです。

    自分にとっての幸せ、本当に大切な者
    →なんでしょうかね。これが、一番わからないです。敷いて言うなら、たった一人を一生変わらぬ気持ちで愛せる、ピュアな目と心が欲しいです

    苦しみをなくすには原因を捨てること
    →原因がそれにあるから厄介です。愛情の裏返しは身を焦げ付かせるほどの憎悪だと知りました。もうだめだ、このままでは人を殺してしまうかもしれない、と思って、単車フルスロットルで壁に突っ込みました。頭割れて、右足引き千切れそうになって、1ヶ月半入院して、我に返りました。危うかったです、もうちょっとで、ニュースに載るぐらいのことをやってしまう勢いでした。

    病を治すのは「自分」
    →その通りですよね。これが、治療がなんなのかと思う原因でもあります。

    結構自分の芯が強いタイプなので、人の話を聞かないです。だったら、何のために精神科に通うのかと。
    通って7年ですが、「俺の主治医は俺自身以外の誰でもない」との意見は変わりません。

    …?本末転倒、支離滅裂?

    メールでのやりとり、是非共しましょう。
    長々とすいません。
    ありがとうございます。
    宜しくお願い致します。

  11. かな より:

    おはようございます。
    読ませて頂き感謝しています。
    私は自分が躁鬱とあまり理解
    したくない。
    そんな感じなのです。
    けれど昨日病院でやはり私は
    感情の起伏が波があり
    躁鬱だろうと言われました。

    向き合っていくしかないんだな。
    そう思って調べました。
    頑張って向き合っていきます。
    私に合った方とお付き合いを
    していこうと思います。
    ありがとうございます。

    • uzra より:

      かなさん、コメントありがとうございます。
      躁鬱って、考えてる人がなると思います。きちんと理解したい、そして間違った生き方をしたくない、そういった誠実さがあるからこそ葛藤し、悩みます。そしてそれを支え合う仲間が不足していることから、自分の中に抱え込んでしまい、鬱になります。
      躁状態といわれるものは、本来の自分の明るい性格を含んでいます。それでも、前向きになりたい自分が認めてもらえなかったり、否定されたりすると、とても苦しい。
      躁鬱なんて、チェックリストで判断してるだけ。それ以上の深い人間性はなにも測れない、ただの医学的なカテゴリ分けです。
      あまり気にしないことが大事と思います。
      ただ、ハマったら抜けるのが大変なことも経験上理解しています。
      ここに書かれていることはひとつの例でしかないです。この記事から何年もたち、そろそろまた書く必要があると思ってます。