購入から現在まで(15,000キロ)の平均燃費(メーター読み): 19.8km/L
冬は燃費が悪い。エンジンが冷えると、バッテリーが残っていようが停車中だろうがエンジンがかかる。おそらくエンジンの暖機運転のためと、エンジンの熱を利用している暖房(エアコン)の温度を維持するためだろう。エンジンの温度が十分にあり、バッテリーも十分にある状態だと、アクアは停車中でもEV走行中でも冷暖房が止まらない。また、ハイブリッドシステム用のバッテリーもおそらく気温が低いと蓄電率が下がるのではないかと思う。基本的にバッテリーというものは、低温環境下では使用時間が短くなる。
温暖な気候ではエンジンの温度が下がりにくいので、バッテリーに充電する必要があるときと、アクセルを踏み込んだときにエンジンがかかる。感覚としては、ECOモードをOFFにしている場合はアクセルを20%くらい踏んだところでエンジンが駆動力に加わる。ECOモードがONの場合は、50%くらいだろうか。目視確認するには、センターコンソールの出力グラフの中央よりも下までならばEV走行が可能で、それ以上踏むとエンジンがかかる。ただしEV走行モードをONにしている場合は、グラフの70%くらいまで踏んでもモーターだけで走ることができる。(バッテリー容量が不足すると勝手にエンジンがかかる)
アクアのハイブリッドシステムの癖について
エコメーターについて
メーターパネルに表示されるデジタルタコメーターのようなグラフ表示。これはタコメーターではなく、エコメーター(?)。
アクセルを踏み込むとメーターのグラフが伸びる。メーターの目盛は50%のところに印がついていて、100%よりも上はタコメーターのレッドゾーンのように赤く表示される。逆に、ゼロより下にもマイナス方向に3目盛くらいついていて、これはアクセルをオフにしてエンジンブレーキまたは回生ブレーキで蓄電していることを示す。
ちなみにECOモードでアクセルを70%くらい、ノーマルモードでは30~40%くらい踏んだだけでレッドゾーンに達する。つまり燃費のよい運転をするためにこのエコメーターをあてにしていると、アクセルはちびちびとしか踏めないことになる。
このエコメーターで、50%の位置に目印がついているのには意味がある。
メーターが50%を超えると、EVモードのとき以外は、必ずエンジンがかかる。EVモードのときは、メーターの75%くらいまで踏んでもモーター走行が維持される。
EVモードは、当然ながらバッテリーが不足したら当然エンジンがかかる。バッテリーメーターが2~3目盛くらい残っているくらいで、エンジンがかかってしまう。そのためEVモードを維持できる時間はかなり短い。
蓄電のためにエンジンがかかっているときにアクセルを踏むと、普段より強いトルク感がある。強制的にモーター+エンジンで走行するのだろうか。バッテリーが十分にあるときは停車時にエンジンが止まるため、発車する瞬間は常にモーターの力だけを使うことになる。発車時に思い切りアクセルを踏み込めばすぐにエンジンが始動するが、1~2秒のタイムラグがある。
エコメーターで50%を超えた加速をするとエンジンがかかると書いたが、アクセルを緩めて50%を少し下回るくらいに出力調整しても、エンジンは止まらない。エンジンを止めるためにどこまでアクセルを緩めたらいいのか検証していないが、感覚としては一瞬だけアクセルを離すと、すぐにEV走行に切り替わる。
信号や渋滞の多い市街地での運転で燃費を良くするためには、発車から加速までエンジンがかからないようにアクセルをなるべく浅く踏みながらノロノロと進むより、エンジンをかけてでもサッと目的の速度まで加速し、そこで一瞬だけアクセルをリリースして、そのあとは軽く踏んでEV走行する。こうすることで加速時のエンジンによる充電と、減速時の回生による充電がほどよくバッテリー残量を長時間維持してくれるので、巡航時にEV走行できる時間が増える。
しかしこんな細かいことを気にしなくても、アクアの燃費はとてもいい。アクアの前に乗っていた車がヴォクシー(2代目のZ)だったのだが、燃費計はいつも7km/L~9km/Lくらいだった。我が家のアクアは最軽量のLではなく、中間グレードのSで、ツーリングパッケージでインチアップしたホイールやオプションのエアロパーツが付いているので、ノーマルのアクアよりも重い。そして運転するときはほぼいつも2名乗車している。このような条件に加えて、真冬で外気温が0度くらいで、エアコンの設定温度を26度に設定して、公道で安全を確保できるギリギリの範囲でアクセルを踏みまくって、信号だらけの市街地を走って出しても、最低燃費が17km/Lを割ったことがない。逆に、温暖な季節にエアコンなしでエコを心がけた運転をすれば、平均26km/Lくらいは達成できる。
高速走行はどうかというと、東名のような広い高速道路で、追い越し車線を制限速度プラス20%くらいで走ってしまうと、燃費が悪い。走行車線を制限速度内、あるいは最大でも制限速度プラス10%くらいで巡航して、東京~大阪まで走ったところ、平均燃費は25km/Lくらいだった。
エアロパーツや16インチホイールを装着していないノーマルなアクアなら、さらに良い結果を出せるだろう。
ちなみにアクアの車重はGグレードとSグレードで1,080kg。Lグレードは1,050kgだ。
プリウスの車重はだいたい1,300~1,400kg。200kgの違いは大きい。200kgといえば、2リットルのペットボトル100本。ペットボトルが6本入った12kgの箱が16箱だ。
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