働く誇りと自由

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看護師さん、ヘルパーさん、薬剤師さん、療法士さん、技師さん、事務員さん、配膳の方、ベッドのシーツを替える方、掃除の方、洗濯の方、……。
ここではお医者さん以外にたくさんの人たちが献身的な心持ちで仕事をしてる。
救急で運ばれるところから今まで、いったい何人の方に直接助けてもらっただろう。
裏で支えてくれている顔を見てない方も含めたら大変な数だ。

「世の中のものはほとんど金で買える」なんて発言する人がいなくなるまで、俺はこうして発信し続けていく。

世の中はカネや理屈で回ってるものなんてほんの少しだけだ。そんなものは残りの大部分に支えられて贅沢を享受してるんだ。そんな贅沢、無料でも欲しくない。

世の中がカネや理屈だけだったら、誰が喜んで見知らぬ人のシモの世話をする?
そんなことしなくても他に仕事の選択肢はたくさんとれる有能な人が、それをやってるんだ。

患者の中には、お年も召していて体も辛くて我慢の限界ギリギリで生きているがために、言葉や態度が他人に対してきつくなる人も少なからずいる。
そんな人たちを毎日毎日相手にして、多くの患者を退院まで面倒見て、一部の患者の死に向き合い、それでもなお毎時毎分毎秒、新しい患者たちがやってくる。

交代制で紡がれていくこの病棟の機能。

価値のある仕事。

……ほんとは、どんな仕事だってそうなんだ。
価値があるんだ。

ただ、目の前に見えやすいのかそうじゃないか。
それだけの違いだ。

人の献身が目に見えにくい仕事を見抜くには、ちょっとばかり想像力を要する。
それだけのことだ。

世の中には、自分が人の役に立ってるのか立ってないのかわからなくなってしまうほど、複雑な社会に組み込まれた仕事がある。ITなんてそんな仕事の一つだ。

でもITが無かったら僕の手術は成し得なかったから僕は死んでた。医師は、造影剤によってX線越しに映った画面上の動脈を見ながらオペレーションする。
心拍計もカルテ管理も点滴管理もナースコールも栄養管理も薬剤管理も、ITを欠かせなくなってる。

自分の仕事をお金に換算するのはやめて、もっと誇りを持てるようにしていこうよ。

今の日本に必要なのは、誇りを持て!とかいう意味不明な号令じゃなくて、ホントに心から一人一人が持てる、生きる自信。自信を持てることをしよう、じゃなくて、自信を持てることをもうやってることに感付こう。

後ろめたいことを見ないようにしてやってる人は、きちんと向き合って自分の誠実さ・清廉さを認めよう。

自分が認める仕事を100%自分の意思でするとき、自由であると実感するよ。

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