一澤信三郎帆布

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2012年に京都で買った、一澤信三郎帆布のS-18。

8年使い倒すとこうなります。

裏側のポケットに穴が空いて、そろそろこいつも引退かなと。肩紐だけなら修理しようかなと思ったけど、写真では見えないけど下側の角も二重になっている帆布の外側は破れてきているし、修理代だけで新しいのひとつ買えるレベル。

そして一澤信三郎帆布のWebサイト見ながら次はどのモデルにしようかなーと楽しく悩んでいるのですが、結局またS-18か、同じ形状で素材が麻帆布のIS-18になりそうです。

なぜS-18がいいのかというと、数あるラインナップの中でもポケットが多めで、鞄の留め金が頑丈な金属製でしかも片手で開閉しやすいタイプで、多少の雨でも中に雨が入りにくい形状で、13インチのラップトップが入る最小限のサイズで、ショルダータイプだからです。これを全部満たすモデルは他にありません。

とくに左右サイドにあるポケットが秀逸で、僕はよくここにサングラスやキーケースを入れます。最近は旅行時ここにRicoh THETAを入れます。ちょうどぴったり。しかもTHETAのソフトケースが帆布とうまく摩擦して、ソフトケースごと入ったTHETAを取り出すときにソフトケースだけポケットの中に残ってくれます。

内側のポケットも財布、マウス、モバイルバッテリーや各種ケーブルを分けて収納するのにちょうどいいんです。

裏側のポケットにはiPadやKindleやいま読んでいる本を差し込んでおくことができます。すぐに出し入れしたいものを入れるにはぴったり。夏は団扇も入ります。旅先でチケットやパンフレットをもらったときも入れておくことができますし、特急券や飛行機のチケットを入れておくのにも便利です。

僕はどこに何を置いたか・入れたか、すぐにわからなくなってしまう人間なので、このように何をどこに入れるか決められる鞄はとても重宝します。

この鞄にはエピソードがあります。

とある都内のイベント会場でこの鞄を肩にかけてウロウロしていたら、見覚えのない夫婦に呼び止められたのです。
「使っていただいて、ありがとうございます」
屈託のない笑顔が素敵な初老の夫婦。一瞬戸惑いましたが、すぐにわかりました。
なんと一澤信三郎さんと奥様だったのでした。
僕は兄弟騒動があったときの話も知っていましたし、そんなときでもいつでもブレない信三郎さんのいちファンとしてこの鞄を誇りを持って使わせていただいていたので、とても嬉しかったです。
そのとき記念にと、非売品のキーホルダーをくださいました。

こうしてただでさえ強い思い入れの入った我がS-18は、さらに貴重な思い出とともに8年間、僕の荷物を運び続けてくれたのです。

買い替えてもたぶん、こいつは捨てられない。修理するんだと思う。
そうだ、京都行こう。


いったん好きになったら、もっと好きになるものが出てくるまで同じものを使い続ける習性があるようです。

近年はビジネスバッグも帆布を選んでいます。海軍・海上自衛隊に採用されている帆布製品で有名な森野帆布さんのトート。

靴に関してはVANSのOld Skoolを何足履きつぶしたか覚えていないほどです。ConverseのAll Starもたくさん履きつぶしました。最近は無印良品のスリッポンを3足履き継いで、まだまだ続けるつもりだったのですが、販売縮小なのか店舗で白しか見かけなくなってしまいました。いまはまたAll Starに戻っています。

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