男か女か

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皆さんに聞いてみたいことがあるんですよ。
ジェンダーマイノリティの人にも、マジョリティの人にも聞いてみたいことが。

まず、世の中には生物学的な性別がありますよね。ここはわかる。

人間の場合の性決定は、人間のもつ23の染色体のうちのひとつ、性染色体のX染色体とY染色体の組み合わせによります。Y染色体の上に、精巣形成を誘導し男性化をもたらすSRY遺伝子が載っています。性染色体にX染色体とY染色体をそれぞれ1つずつ持つ個体はXY型と呼ばれ、通常、男性として発育します。X染色体を2つ持つ個体はXX型と呼ばれ、通常、女性として発育します。世の中にはXY型とXX型以外の方も稀にいらっしゃいます。それらについてはWikipediaの染色体異常のページをご覧ください。

で、それ以外に、ジェンダーというものがある。

Wikipediaによると、

ジェンダー(英: gender)は、生物学的な性(英: sex)とは異なる多義的な概念であり、性別に関する社会的規範と性差を指す。性差とは、個人を性別カテゴリーによって分類し、統計的に集団として見た結果、集団間に認知された差異をいう。ジェンダーの定義と用法は年代によって変化する。ジェンダーという概念は、性別に関して抑圧的な社会的事実を明らかにするとともに、ジェンダーをめぐる社会的相互作用をその概念自身を用いて分析するものである。

これがもう、全然わかんない。昔っからずっと、わかんない。

何がわかんないかって、自分に照らし合わせて見たときに、わかんないんですよ。だから他人なんてもっと、わかんない。調べてみても、「ジェンダーの定義と用法は年代によって変化する」って、どういうことなんでしょうか……。

だって、そもそもですよ?

自分のジェンダーって、自覚できるものなのでしょうか。

僕は自分の心が男か女か、まったくわからないです。とくに生きてて性別的な違和感を持ったこともなければ、普段から「自分は男だ」なんて意識することもないんですよ。そりゃ銭湯や公衆トイレでは男性用に入りますけど、心が男か女かなんて考えたことないです。単純に生物学的に男性だから、男性用を使うっていうだけです。

だけどいまLGBTQ+とか注目度が上がってるじゃないですか。だからちゃんと理解しようと思って調べたり聞いたりしてるんですよ。知り合いにもFtMやMtFが何人かいるので、直接聞いてみたりもしたんですが、「性的違和感」とか「自分の性別の理解」の部分が、わからないのです。

幼稚園に通ってた頃、僕は幼馴染のKくんのことが大好きでした。同性ですけどね、大人になった今思えば心から大好きだったんです。その頃僕は、いわゆる「男の子らしい遊び」はちゃんと好きだったし、「女の子らしい遊び」も好きだった。当時の自分にはどれが男の子らしい遊びなのか、女の子らしい遊びなのか、なんて区別は無かったですし、今もないです。

自動車、飛行機、電車、かけっこ、鬼ごっこ、ドッジボール、戦隊もの、ロボットアニメ、超合金、など。これは男の子っぽい遊びなんでしょうか。

妹、従妹、女の子の友達と、おままごと、ピンクレディーごっこ、砂場遊びなどもやりました。これは女の子っぽい遊びなんでしょうか。

そういえば僕はピアノを習っていたのですが、小学生の頃は「女みたい」って言われたこと、ありました。でも剣道は男の子っぽいと思われていたようです。幼稚園の頃から剣道やってましたけど、道場に女の子はひとりも見かけませんでしたねえ。

小学校の部活はサッカー部に入って合わずにやめて、合奏部でした。女性のほうが多かったけど男性もいたよなあ。
中学校では陸上部。男女両方いたなあ。
高校は空手部。男女両方いたなあ。
陸上も空手も、生物学的な性別によって体格や体力の差が有意にあるスポーツなので、競技としては男女が分かれていましたが、練習は一緒にやってました。

そういえばボーイスカウトには女の子はいませんでした。今はいるらしいですね。

中学生の頃からバンド活動をやってましたが、男女の差別が少ない世界だったように思います。かっこいい女性の先輩とかいたけど、女性だからとか、そういう目で見たことないな。

アメリカ留学していた頃は「男だから」「女だから」という圧力は日本よりかなり少なかった。

なんだろうなあ。世の中の「男女の思い込み」に対する反発として存在しているなら、なんとなくわかる。

男の世界、女の世界という区分が日本には確かにある(海外にもあるけど)。むしろインドなんて日本よりその区分が強いし、国によってそれぞれだと思います。同じ国でも分野によってまた違うし。

で、僕が言いたいのはそこじゃなくて、

「僕はジェンダーとして果たして、男か、女か?」という問いに対して、答えられないって話なんですよ。

じゃあパートナーとして男性を好むのか女性を好むのかっていうのは、性的嗜好の話で、ジェンダーじゃないですよね。ヘテロセクシャルもいればホモセクシャルもいるわけだし。性的嗜好は自分のジェンダーを定義してくれないと思います。

そうなるとやっぱり、よくわからないまま。

心から疑問なんですけど、生活のなかで生物学的性別を超えて自分が「男か、女か」意識することって、そんなにあるんでしょうか。

そしてそれって、重要なことなのでしょうか。僕はなにか大事なことがわかってないのでしょうか。

こんな記事を見つけました。

これによると、

1 正しい問いかけをする

自分の性について関心があることを認める

自分はトランスジェンダーではないかと真剣に悩んでいるとしたら、性自認と社会通念が完全に一致していないと考えられるでしょう。ただそれだけでは、自身がトランスジェンダーであるとは断定できません。もちろんその可能性はありますが、いわゆるジェンダーバリアント(生物学的性別と性自認が異なる人たち)には様々なタイプがあり、その内の一つである可能性もあります。

まずはじめから躓いたのは、僕は「自分はトランスジェンダーではないかと真剣に悩んでいる」わけではないということです。僕は自分がトランスジェンダーであるかどうかについては全く興味がなく、世の中のトランスジェンダーの定義を理解したいだけです。続けます。

なぜ自分の性に強い関心があるのかを考えましょう。自身の身体的性に対して常に違和感を覚える、または反対の性を持つ自分を想像してそのイメージに惹かれるとしたら、トランスジェンダーの可能性があるでしょう。

単なる好奇心。世の中でどうしてこんなジェンダーについてヒートアップしているのか理解したいから。身体的性に


男女どちらにも分類されない両性が混じり合ったような性別の状態、いわゆるノンバイナリージェンダーの可能性を考えましょう。男性でも女性でもないと感じる場合は、全く別のタイプであるかもしれません。

出生時に診断された性別と性自認は一致しているけれど、他のシスジェンダーたちと歩調が合わないと感じる場合は、必ずしもトランスジェンダーであるとは限らず、単に、女性らしい男性、あるいは男っぽい女性というだけのことかもしれません

トランスジェンダーは、トランスセクシャルとは違います。トランスセクシャルとは、不可逆的な性転換手術を受けて身体的性を変える人々を指す古い言葉です。トランスジェンダーの中にはホルモン療法や手術を受けて性転換をする人もいますが、全員がそうするとは限りません。

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