TOEICについては、ビジネスパーソンなら知らない人はほとんど居ないと思う。
Test of English for International Communication (国際コミュニケーション英語能力テスト)の略だ。
多くの企業で、社員の英語能力を判定する基準として採用している。
英検では合否しか分からないが、TOEICではスコアが出るためだと思う。
身近に、TOEICのスコアが超高得点であるにもかかわらず、英語で会話できない人が多い。
理由は簡単だ。TOEICの試験内容を見ればわかる。
リスニング 100問(45分間)
リーディング 100問(75分間)
つまり、インプット(聞く、読む)しかテストされないのだ。
話す能力、書く能力は一切評価されない。
なので、いくらTOEICでハイスコアを取っても、自信を持って英語が駆使できない。
これに、公の場で自ら積極的に意見を言うことができないという日本人の性格が加味されると、ほとんど会話はできなくなるのだ。
会話力を判断するには、試験内容に英語面接も含まれる英検のほうがまだマシかもしれない。
TOEICで900点というと、英検でだいたい準1級~1級クラスらしいが、英検準1級を持っている人のほうが会話力はいくぶん保障される気がする。
実際の知り合いで、TOEICで980点(ほぼ満点)を取った人がいるが、英語の会議ではいつもダンマリを決めている。誰かに何かを質問されると、質問されていることは分かる(リスニング)のだが、回答する(スピーキング)ことができない。
TOEIC運営委員会では、「リスニングとスピーキング」 「リーディングとライティング」には強い相関関係があるため、リスニングとリーディングの能力を測定すれば、総合的な英語力がわかる、としている。
しかし実際にはそうではない。
まあ、テストで高得点をとったり、資格そのものが目的の人もいます。(資格手当とか、転職に有利だと思っているとか)
でも本当に英語力をつけたかったら、TOEICの対策本やってハイスコア取るだけじゃだめ。
それでは、どうしたら英語の総合能力を上げることができるのか?
お金と時間のある人は、英会話教室(できればマンツーマン)に行けばいいと思います。
自分は趣味も多くて、なかなかそういうことができる状況じゃないし、英会話教室も続かない(経験済みw)ので、英会話教室に通わない方法で英語力を上げる努力をしています。
見るとわかりますが仕事で英語を使うっていうのが、かなり大きいです。
【読む】
・ブログ、ニュースサイト、その他、インターネットから得る情報は可能な限り英語で。
・洋書や英字新聞
・仕事でのメール(ほとんど英語)
・仕事で使うドキュメントを読む(ほとんど英語)
【書く】
・仕事でのメモやノートは英語でとる。単語や言い回しに迷ったら、あとで調べて補完する。
・仕事でのメール
・仕事で使う文書を書く
【文法】
・洋書や英字新聞
・参考書
【単語】
・辞書、参考書
・洋書や英字新聞
【聴く】
・仕事上の会話、会議
・映画(吹き替え版は観ない)
・英語TV番組
・Podcast
【話す】
・仕事上の会話、会議
こうやって見ると、話す機会ってなかなか得がたいものなのかもしれません。
それ以外は、どうにでもなるもんね。
英会話学校に通っている or 通う予定の方、先生の話を聴いているだけではお金の無駄ですね。
どんどん話しましょう。
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