仕事でRaspberry Piを使う頻度が上がり、秋葉原の千石電商さんで顔を覚えられつつある程度に頻繁に通うようになった。思えば初めてラズパイを買ったのも千石電商さんだ。あの頃感じたワクワク。ラズパイに接続できるさまざまなデバイスが所狭しと並んでいて、「こういうパーツで何かの役に立つコンピュータを作るような仕事ができたら最高に楽しいだろうなあ」って夢見てたのを思い出す。
夢が叶っているんだなと思う。
ソフトウェアやネットワーク技術のような、仮想的な(回路が目に見えない)ことをずっと専業にしてきたけれども、電子部品をブレッドボードに接続して回路を作り、その回路をソフトウェアで制御するって、めちゃめちゃ楽しい!
仕事に使えるかどうかわからないレベルのOS知識も役立ってる。
はじめてプログラミングをしたのは8歳のとき。N-BASICで目覚まし機能付きの時計を作った。あのプログラムで苦労したことを思い出す。
たとえば当時のパソコンは当然ネットになんて繋がっていないしNTPなんて技術も存在しなかったので、現在時刻が取得できない。だから時刻を手動で設定できるプログラムにした。
また、時刻を取得する関数も存在しなかったから苦労した。
そして大きな課題にぶつかった。当たり前のことだけど、時計プログラムを動かし続けるには、パソコンを立ち上げっぱなしにしておく必要があるのだ。
あれから40年。ラズパイを使えばこんなことは朝飯前でクリアできる。手のひらに乗るちっぽけなコンピュータが、当時のコンピュータの何万倍もの処理性能をもち、ネットにも繋がるから原子時計並の時刻合わせが自動で実現できてしまう。コンピュータを立ち上げっぱなしにしても消費電力はごくわずか。電源を切ったらプログラムが消えてしまうこともないし、割り込み処理に頭を悩ます必要もない。
1992年に386BSD(98)が登場。UNIXがパソコンで動く! 1994年に某設計事務所でアルバイトをしていた僕は、UNIX USER付録のCD-ROMから初めてBSDに触れた。GUIは動かせなかった記憶がある。
初めてLinuxを使ったのは、その1〜2年後。Yggdrasil Linux、Debian、Red Hat Linuxを試した記憶がある。当時のLinux Kernelバージョンは確かまだ1.1.0くらいだった。
Gateway2000のデスクトップマシン、たしかCPUはPentium Proで、GPUはMillennium全盛期だったけど高くて手が出なかったのでST-8000とかいうモデルを使ってた。xinitできなくてXF86Configと何日も格闘して、とうとうtwmが画面に映ったときは感動したなあ。
それが今じゃ、こんな小さい筐体にRaspberry Pi Imager使ってイメージファイルを焼くだけで、簡単にLinuxが使えてしまう。
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