昨晩は不思議と就寝するつもりになれず、坂本龍一氏のアルバムを流し、出窓を開けて夜風を浴びながら、変性意識状態に近いような、いつもの慣れたヒーリング感覚がやってくるのを待っていた。
やがて不思議な感覚がやってきた。そのあとに来る、いつもの感覚を予期した。
けれど昨晩やってきた感覚はいつもと違った。
幼い頃から長い間ずっと忘れていたような、なつかしくて、あたたかくて、ゆっくりとした感覚。
確かにヒーリング感覚はあるのだけれど、いつにも増して神秘的だった。
近頃こんなにリラックスしたことは無かった。
感覚を忘れるって不思議。それを取り戻すまでは、その感覚のない世界に生きている。
深夜から明け方にかけて僕は、その感覚に浸っていた。
そのとき感じていた景色を絵にしたいと思い、AI(Stable Diffusion)に描いてもらった。
プロンプトは幾度か修正を重ね、最終的に
「砂浜に立ち、明け方の海辺を正面から見ている。風はほぼ無く、優しい波が打ち寄せ、もうすぐ水平線から太陽が昇りそうだが、まだ太陽は見えない。空は薄明るくなりはじめ、美しい深紫色で、星がまだ瞬いている。」
(Standing on the sandy beach, looking straight ahead at the beach at dawn. There was almost no wind, gentle waves were lapping, and the sun was about to rise over the horizon, but I couldn't see it yet. The sky begins to lighten, a beautiful deep purple, and the stars are still twinkling.)
とした。
僕のイメージに「かなり近い」とまではいかないが、「いいところまでいってる」と思った。
そう、僕が知っている、あの世界を少しでもリアルに思い出すには十分なほどに。
皆さんこれが、僕の見ている世界の一部です。
明け方になりようやく眠気を感じ、朝の5時くらいだろうか、床についた。
朝の6時3分、妹からの電話が鳴った。
祖母が亡くなったと伝えられた。
大正13年生まれ。享年98歳。
弱さを微塵たりとも見せたことがない祖母は、
最後の最後まで元気で明るく、
苦しむことなく安らかに逝去したそうだ。
おばあちゃん、ありがとう。
おばあちゃん、僕はまだこの世界で受け取るものがあるからね。
おばあちゃん、それが済んだら、そっちで会いましょう。
そしてたくさんたくさんの、昔話に花を咲かせましょう。
それまでは、おじいちゃんや、他のご先祖さまたちと、楽しい時間をお過ごしください。
そしてもし、そちらから僕を見てくれているのなら、
僕がこれから楽しいことたくさんするから、
それも楽しみのひとつにしてくれたら嬉しいな。
おばあちゃん、いろんなことを教えてくれて、ありがとう。
大好きだよ、おばあちゃん。
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