明け方に、突然、頭脳が明晰になるひととき。   
薬でぼやけた思考を超越して、自分がひとりの自分として、地に足をつけて、はっきりと自分を自覚できる時間。    
そんなとき、どこからともなく降臨するかのごとく、進むべき道が光のように見えてくる。
「だめだ、だめだ!   
こんなんじゃだめだ!」
「自分を振り返ってばかりいて」
伝えたいこと、たくさんあるだろう?   
想っていること、たくさん、書き綴るんだろう?
誰が読んでくれているとも知れない、こんな場所だけど   
人に何かを伝えるために、はじめたことだろう?
世の中にたくさんいて、苦しんでいる人たちに   
「いいんだよ」のメッセージを贈りたい。    
僕なりの言葉で。    
そうしているとき、僕はなんて幸せで、落ち着いた気分になるんだろう。
思い出したよ。   
遠いあの場所、あちこちに    
たくさんの言葉を必要としている人たちがいることを。
僕は自分のこともまともにできないんじゃないんだ。   
人のために生きていられないから、自分のこともできなくなってしまうだけ。    
自分を見つめすぎてはいけない。    
人のために生きてこそ、人生。    
それが自分のほうを向いてしまったとき、人は立ち止まる。
僕は僕の鍵をかけた引き出しを開けずになんとかやっていく方法に気づいた。   
なんとか、過去を抱えたままの自分と付き合いながらやっていく方法がわかった。
それは、人のために行きぬくことだ。
さあ、どこから始めよう。

 
  
  
  
  
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