『1000の風』
訳 南風椎
私の墓石の前に立って
涙を流さないでください。
私 はそこにはいません。
眠ってなんかいません。
私は1000の風になって
吹きぬけています。
私 はダイアモンドのように
雪の上で輝いています。
私は陽の光になって
熟した穀物にふりそそいでいます。
秋 には
やさしい雨になります。
朝の静けさのなかで
あなたが目ざめるとき
私はすばやい流れ となって
駆けあがり
鳥たちを
空でくるくる舞わせています。
夜は星になり、
私 は、そっと光っています。
どうか、その墓石の前で
泣かないでください。
私はそこにはいません。
私 は死んでないのです。
Copyleft by Hae Shii 1995-2010
コメント
最初に日本にこの詩を持ち込んだのは
デイブ・スペクターらしいです。
デイブすごいw
> びっこたん
そうそう。デイブなんだけど、それを最初に日本語に訳したのが、この記事からリンクしてある南風椎さん。デイブの古い友人です。
いま出回っている漢字の「千」が使われているやつは、ここに貼ってある南風さんの日本語訳の盗作です。
だから、今回南風さんが自分の訳をCopyrightじゃなくてCopyleftにしたので、このように転載した次第。
経緯については、以下に詳しく書いてあるので、是非読んでください。
http://blog.greetings.jp/?eid=98
このことの広がりがなかなか進んでいかないようです。デイブさんも、もう少しだけでよいので世の中に伝えてほしいなと思いますね。いろいろと有るだろうけれど・・・。
> 加古上様
なかなか周知されていきませんね。デイブさんが発言したら大きな波紋を呼びそうなんですけどね。しかしまあ、世の中には図太い人もいるもんだと思いました。Twitterなどでうまく広がっていくといいのですが。
かくいう私も、最初にこの詩を知ったときにはこのような過去の経緯を知りませんでした。