どんな病気も、とても理不尽に、突然あなたを襲います。
僕も自分がうつ病と関わりを持つまでは、とても自分がそのような病気にかかるなんて思ってもみなかったし、多くの人が未だにそうであるように、うつ病に対して誤解をしていました。
【うつ病になる理由】
うつ病になる理由は、人により様々です。
うつ病になる理由は1つではありません。その人がもっている感受性や感覚、置かれている生活環境など、いくつかの要素が積み重なって、うつ病になると考えられています。 うつ病と関係のある要素を少しでも理解することで、うつ病を予防したり、自覚する手がかりになるでしょう。
そういうことです。心(精神)の働きに関係しているのは確かなようですが。うつ病に限らず、精神疾患すべてに言えると思うのですが、「ここから健康」「ここから病気」という明確な境界線はないと思うのです。
「うつ気味な健常者」「症状の軽いうつ病患者」、この境界は一体なんでしょうか。医師の診断ですね。匙加減ひとつです。人の心なんて多種多様。ひとつの枠にはめることは不可能なんですね。でも、うつ病という状態に近づいていき、はまっていくと、生活していくのに様々な問題がでてきます。これがうつ病です。
【うつ病にかかりやすい人】
単にストレスが原因で発症する人、他の病気からの合併症として発症する人などがいます。
中でもストレスは大きな要因として捉えられています。現代人は激しいストレスに晒されています。はげてしまうほどに。(冗談ではなく!)
うつ病の発症には人間的なタイプも関係があると考えられています。
以下のようなタイプの人が、うつ病を発症しやすいといわれています。当てはまるものがある人はストレスをためやすいので、日常生活に注意しましょう。
まじめ、几帳面でいつも何にでも完ぺきを目指す
他人任せにできない
職人気質;自分の能力の範囲できちんと仕事をする
1つの物事に執着する
かたくなで柔軟性に欠ける
他人の評価に対して過敏に反応する
自己否定的な考えをする
悲観的な見方をしがちである
二者択一的;白か黒か、100点か0点か、すべてをいっぺんに片づけようとする
優先順位の設定ができない
自尊心が低い
感情の表現がへた
自分の思っていることをなかなか口に出せない転勤、昇進、出向、失業、退職、経済問題、仕事の過労、他の病気、近親者の病気や死、転居、家族や子供との離別、出産、月経、家庭内での葛藤など、ストレスの源はたくさんありますね。
【それってほんとにただの“症候群”?】
UTU-NET うつ病教室より:
近年の社会的な観点から取り上げられている「症候群」も、ストレスが原因となっているうつ病である可能性があります。
燃えつき症候群
イメージ あまりにもハードに仕事に打ち込みすぎ、からだやこころに過度にストレスがたまって、あるとき突然気力がなくなる
空(から)の巣症候群
イメージ 子供が独立して、関心を向ける対象が急になくなった
ようやく子育てが終わった年代の主婦がむなしさ、寂しさを感じる
テクノ不安・テクノ症候群
イメージ OA機器についていけない不安が引き金でうつ状態になるケースやテクノロジーの世界にのめり込んで社会に適応できなくなり症状が進むとうつ状態となるケース
サンドイッチ症候群
イメージ 上司と部下の“板ばさみ”で苦しくなった中間管理職がうつ状態に陥る
引っ越しうつ病
イメージ 念願のマイホームを手にし、引っ越ししたはいいが新しい土地になじめずに沈み込む
【こころと脳の関係】
脳は、人が生きていく中で「歩く」、「走る」、「食べる」といった基本的な動作に関する命令をからだに伝えており、これによって人は日常生活を円滑に送っています。しかし、脳が命令を出すのはからだだけではありません。こころにも「意欲」、「食欲」、「記憶」などといった感情的および知的命令を伝えています。脳からからだやこころへの命令は、神経伝達物質やホルモンなどを仲介して行なわれます。この神経伝達物質の中で、脳からこころに元気を伝える物質が“セロトニン”と“ノルアドレナリン”です。これらは気分や意欲、食欲、記憶などを神経に伝達します。脳内の神経細胞から、セロトニンやノルアドレナリンが放出されると、図のような受け手である神経細胞の受容体に結合して、情報を伝達します。しかし、何らかの理由でこのセロトニンやノルアドレナリンが減ると、気持ちの活性化が伝えられずに憂うつ感などを引き起こしてうつ病になると考えられています。
【からだの病気が原因でうつ病になることがある】
うつ病はこれまで説明してきたような生活環境などによるストレスだけが原因でなるわけではなく、からだの病気が原因となることもあります。うつ病になりやすい病気には以下のようなものがあります。
◆脳の病気によるうつ病
脳腫瘍、脳血管障害、老人性痴呆、てんかん、パーキンソン病など◆その他の病気によるうつ病
糖尿病、甲状腺機能の亢進症または低下症、更年期障害
慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの膠原病
がん
手術後
血液透析
インフルエンザ、肝炎などのウイルス感染症
治療に関して。
うつ病の治療(鬱病の治療)は、薬と休養
うつ病の治療(鬱病の治療)は、薬と休養です。
非常に軽いうちに、原因となっているストレスがなくなれば、自然治癒も可能です。ゆううつ(憂鬱)な状態とうつ病(鬱病)と、明確な境目は存在しません。よって、知らないうちに治っていると言うこともありえます。
初期のうちに、うつ病の治療(鬱病の治療)を行えば、会社を休まずに、治すことが可能です。また、初期の場合は、抗うつ剤(抗鬱剤)ではなく、抗不安剤や睡眠導入剤だけが処方される場合もあります。ほとんどのうつ病(鬱病)の場合、睡眠障害が起こっているため、肉体的な疲労も起こっているためです。状況によれば、睡眠が充分取れるようになれば、治っていく場合もあります。
このような初期の場合を除けば、うつ病の治療(鬱病の治療)として、抗うつ剤(抗鬱剤)が処方されます。合わせて、抗不安剤や睡眠導入剤も処方されます。
症状や勤務状況などにより、うつ病の治療(鬱病の治療)として、通常、1ヶ月~3ヶ月程度の自宅療養が必要になってきます。自殺願望が強い場合は、入院を勧められる場合もあります。会社勤めの場合は、診断書を会社に提出することになります。なお、このとき、記載される期間は、あくまで、その時点で推測される期間です。短くなったり、長くなることもありえます。
まず、睡眠導入剤ですが、非常にたくさんの種類があります。寝つきが悪い睡眠障害なのか早く目が覚めてしまう睡眠障害なのかによって、薬が変わります。また、睡眠導入剤や抗不安剤によって、昼間も眠くなる可能性があります。昼間に、30~60分でも寝れると非常にすっきりするので、状況が許す限り、我慢せずに眠るようにしましょう。車を運転する場合は、そのときのみ、カフェイン飲料をとるなどして、事故を起こさないように注意してください。(注釈)うつ病(鬱病)のときは、できるだけ、睡眠を阻害するカフェイン類はとらないほうが良いこと、また、アルコール類も睡眠の質を悪くしますので飲まないほうが良いことも、覚えて置いてください。
最近では、抗うつ剤(抗鬱剤)として、SSRIやSNRIが処方されます。これらの薬が効きはじめる期間は、人によって異なりますが、最低でも丸A早期復帰(約3週間)の方法も一部では行われています(初期は入院して、効果的な薬を見つけるなど、それなりのプログラムが必要です)。この治療方法は、自宅療養期間が長くなるほど、復帰がストレスとなることを考慮されての治療方法です。
(注釈)特殊なこのような治療方法もあることも覚えて置いてください。このような治療をするためではなく、会社側が配慮して「完全に直るまで会社に来るな」と言うのが、まずい場合もあることを理解してほしいためです。
うつ病の治療(鬱病の治療)としての意識改革
長期的に見れば、うつ病(鬱病)になった原因究明とその原因へのかかわり方の改革が必要です。仮に治ったとしても、うつ病(鬱病)になった原因が除去されていなければ、また、発病する可能性があります。原因を除去できない場合、その原因へのかかわり方、言い方を変えれば、意識改革(認知の改革)が必要です(性格を変えようとすると、余計なストレスになりますので、ものの見方を変えようということです)。例えば、冗談のように思われるでしょうが、平社員や中間管理職でありながら、「会社を自分で背負って立つ」意識から、うつ病(鬱病)になる人が非常に多くあります。会社との距離のたもち方の意識改革が必要です(勤務時間の間は従来のように会社を自分で背負って立つ意識でも、勤務時間以外は趣味を充実させ会社のことは考えないなど)。
うつ病の治療(鬱病の治療)としてのカウンセリング
上記の意識改革(認知の改革)などに役立つのが、カウンセリングです。通院している病院でカウンセリングを受けれれば最適です。しかし、カウンセラーが常駐しているところは少ないと思います。メールや電話などによるカウンセリングをしているところがあります。例えば、H.M.S.カウンセリングです。 (補足)カウンセラーは性同一性障害の方なので、辛い気持ちはよく理解してもらえると思います。
メールカウンセリングや電話カウンセリングならば、お住まいに関係なく受けることができます。 また、東京近郊の方は、グループセラピーを受けるのも、有効だと思います。 まずは、無料の電話カウンセリングを体験してみて下さい。それぞれのカウンセラーの初回のみ無料でお受けになることが可能です。これによって、自分自身にあうカウンセラーを見つけることができます。なお、それぞれ、違うページにリンクしています。
過去のストレス
現在、うつ病(鬱病)になるようなストレスがないのに、うつ病(鬱病)やその他の心の病になった場合、一番可能性があるのは、過去の心の傷です。特に、子供時代の無理なしつけや虐待(精神的虐待など)が原因となる場合もあります。本人が気づかないような、「親に認められたいと言う気持ち」が満たされないまま大きくなったような場合も可能性があります。やっかいなのですが、幸せの絶頂期(新婚時代など)に、うつ病(鬱病)として出てくるような場合があります。
子供時代の心の傷(PTSD)は、うつ病(鬱病)以外の心の病の形でも出てきますので、覚えておくと良いでしょう。このように、うつ病(鬱病)を含む多くの精神障害に、過去の心の傷が原因していると言う説もあります。
【自分の場合】
以上のことから
- うつ病の症状を自覚し始めるころ、転居、転職、結婚など、様々な環境変化が同時にあった
- 仕事が忙しく、生活上自分のことも存分にできないほどだった
- つねに挑戦しつづける職場にいて、緊張感を強いられていた
- 前職では人間関係で非常に苦労した(社内派閥的なものや、人間のつながりを理解していないと仕事をうまく走らせられない)
- 過去の心の傷(これについてはプロに分析してもらいたい)
- 糖尿病はうつの原因になる(2年前にブドウ糖負荷検査で糖尿病の診断)
- 突発性難聴をやった(同じくストレスに因ると言われている病気)
- 突発性難聴で服用/点滴していたステロイドはうつの原因になる(副作用)
このような原因が自分の中では考えられる。
コメント
@鈴木 孝治
あなたの苦しみはあなたにしか分からない。
きっと、同じ病気の人同士だって苦しみ方は人それぞれ。
似たような思いはあっても、苦しみの度合いは微妙にそれぞれ違うと思いますよ。
だから、ここで、どんな慰めの言葉をかけていいのか、わかりません。
ここのブログの管理人にどんな言葉を返信してもらえればあなたの心が少しでもやすらぐのか…?
難しいですね。
管理人さんも悩むんじゃないでしょうかね?
病気になってしまったら仕方がない。
治そうなんて焦っても治らないものは治らないし、放っておけば治るものは治る。
自分のそのまんまを受け止めて、せっかく生きてるんですから、それなりに日々を楽しく生きましょうよ。
@鈴木 孝治
これだけの長文を書かれるならご自身でブログを立ち上げたらいかがですか?
もしくは自費出版なんてのもいいかもしれませんねー。
それだけの資産と時間を持て余しているなら、東北の被災地に行ってボランティアして、寄付してくればいかがですか?
どれだけの人が『生きたい』と思っていても生きられず、生き残ってもすべてを失い、それでも『生きていこう』と努力している人たちを目の当たりにしてくればいいと思います。
あなたも病気になって苦しいでしょう。
でも、あなたには資産と時間がたっぷりある。
こうして文章を書く力も残っている。
ならば、その残された力とお金をどう使い、どう生きるかを考えたほうが、死の恐怖を消滅させるよりずっと有意義な時間が過ごせるような気がします。
@鈴木 孝治
脳ミソがまともかどうかは…、
私も現在、うつ病、強迫性障害、社会不安障害、不眠等で投薬治療中でヒキコモリの身です。
鈴木さんの患ってしまった病気に比べれば、大した病気じゃないかもしれませんけど。
でも、毎日ニュースで『死にたくないハズの人』が事故や事件で、また災害や戦争で命を落としているという現実を知ると、「せっかく生かされているのだから、日々を大切に生きよう」と思うものです。
同じ病気の仲間を募りたかったら、それこそ、やはり、自分でブログなりを立ち上げるべきではないでしょうか。
コミュニティがあるようなブログサービスがいいと思います。
最初はなかなかお仲間もできないかもしれないけれども、継続するのが大事ですよ。
「パソコンおたく」とおっしゃる鈴木さんなら、きっと出来るとおもいます!!!
ぜひ、ご自身でブログを立ち上げて、日々の事などを綴ってみてください。
そして、そこで同じように悩み、苦しんでいる方達と支えあえる心の友を作って、病状が少しずつでも改善していくことをお祈りしております。
できれば、1日1つでも素敵なことを見つけられるといいですね。
「今日は風が気持ちいいな」とか「空が青くてキレイだな」とか、そんなことでいいと思います。
それでちょっと笑顔が出るようになれば、何かが変わってくるかも!?
時間はかかるかもしれませんが、きっと同じような病気で悩んでいる方が集まってくるのではないかと期待しています。
@鈴木 孝治
医者に聞けばいいじゃん。
いつもの医者がダメなら他の医者に相談してみればいいじゃん。
薬剤師でもいいけど。
素人に薬について聞いてもどうにもならないよ。