離れた場所にある2台以上のパソコンでファイルを共有したいとか、メールで送るには容量が大きすぎるファイルを配布したいとか、自宅のPCで仕事をしたファイルを会社のPCに送りたいとか、そんなときにオンラインストレージのサービスは便利。しかしほとんどのオンラインストレージでは、サービスのWebサイトを開いてフォームからアップロードする必要があったり、専用のソフトを起動してそこからアップロードの手続きをしたりする必要があって、それがいちいち面倒くさかったりします。
そんなオンラインサービスの不便な点や制限が不満で、それなら自分たちで開発してしまえってことで出来たのが、Dropboxという米国発のサービス。
これが使ってみると、素晴らしく便利なのです。
登録すれば無料で、ひとり当たり2GBのオンラインストレージが割り当てられます。
このサービスの特徴は、クライアント(PC、Mac、Linuxなど多種のOSに対応)をインストールしておけば、あらかじめ指定しておいたローカルのフォルダが勝手に同期される仕組みになっているところ。
Windowsを例にすると、デフォルトでマイドキュメントの下に「My Dropbox」というフォルダができます。
ここにファイルを置くだけで、そのファイルは自動的にサーバに同期されます。
サーバとの通信はもちろん暗号化されているので安全。
同期が済んでいるファイルにはチェックマークがつき、同期中のファイルには青い同期中を示すアイコンが表示されています。
サーバに置かれたファイルは、特定のDropboxユーザと共有することも、一般公開することも可能です。
これだけでもだいぶ他のサービスより便利なんですが、他のコンピュータにもDropboxのアプリケーションをインストールしておき、同じアカウントを設定しておけば、そのコンピュータのMy Dropboxフォルダも自動的に同期されます。
たとえば、1台目のPCで同期フォルダ上のファイルをひとつ編集します。
すると、2台目のPC上の同期フォルダのファイルも編集された状態になります。
削除も同様。片方からファイルを削除すれば、同期しているすべてのPC上から同じファイルが消えます。
Dropboxのもうひとつすばらしいところは、バージョン管理機能があるところです。
たとえば誤ってファイルを削除してしまった場合、DropboxのWebサイトからログインすれば、操作ログが残ってますので、削除する前の時点に戻すことができます。もちろん、誤って編集してしまったファイルを戻すことも可能。
いままでこのようなバージョン管理のシステムは導入が面倒だったり、わかりづらかったりしていましたが、これは直感的でとてもわかりやすいです。
しかも、異なるOS同士でも簡単にファイル共有ができるという点も素敵です。
iPhoneにも対応してます。(ただし現時点ではiPhoneはブラウズのみで、アップロードには対応していない)
HDDの容量が数百GBから数テラバイトまで達しつつあるいま、たった2GBの領域をバックアップ用として使うのはナンセンスですが、ファイル同期というコンセプトであれば、十分使えるサービスだと思います。
興味のある人は、ぜひ試してみてください。
コメント
そんなサービスがあるね、探している!まず会社のPCとMy PCの間でカレンダーデーターの共有に使いたい。
iTunesも共有したいですが、6Gもあるので、無理ですね~
6Gだと難しいですねー。
それくらいだと、自宅サーバを置いてアクセスできるようにしたほうが早いかもしれませんね。
でもセキュリティとか不安なので、結局iPodで全部持ち歩くのが一番手っ取り早い気もします。
うちは回線がADSLだからなぁ。
2Gもいらないかな。w
ADSLだとしても、裏で勝手に同期しててくれるから便利だよ。
気がついたらいつのまにかアップロード終了してるし、2GBあればアップロードするたびに残り容量を気にして古いファイルをいちいち削除することもないしね。