水曜は大変な日でした。
普段滅多なことが無い限り愛想の良い自分が、取引先とかなりキツイ交渉中にキレました。
だってほんとに意味わかんないんだもの。
相手は中国企業なのですが、納期は守らない、約束は守らない、連絡も無しに1週間も音信不通になる(しかもプロジェクトの大詰めで!)など、色々とフラストレーションが貯まった挙句のことでした。
言いたいことが全部言えてスッキリ!
……だったらよいのですが、自分の性格上そういうことはありません。
もっと違う言い方があったんじゃないかとか、自分にも責任の一端はあるだろうとか、逆に落ち込んでしまいます。
はぁ、次はもっと上手くやろう。
毎回こういう反省の繰り返しなんですけどね。
自分で言うのもなんですけど、海外での開発プロジェクト(オフショアリングなど)の経験は豊富なほうだと思うんです。
でも、どんなに経験してもダメなときはダメ。やっぱり大変ですね。
国内で閉じたプロジェクトの場合、「日本の商習慣」という暗黙のルールをお互い熟知している前提で話が進められるのですが、海外だとそういうわけにはいきません。
「こういう場合、普通こうでしょ?」は通じません。
だからこそ、自分にとっての「普通」を反省し、常に自己評価する視点を持てるかどうかが、プロジェクトの成功の鍵です。
自分にとっては普通でも、相手にとっては普通じゃないことがたくさんあります。
そしてもうひとつの落とし穴が、固定観念です。
「アメリカ人ってこういう人たちだよね」とか「中国ってこういう国」みたいな概念が自分の中に植わっていると失敗します。
文化には振り幅があるんです。日本にだって、いろんな考え方の日本人がいるように。
企業が違うだけでも文化が違うのですからね。
そういうことを色々と考えながらやってます。考えてもうまくいかないことのほうが多いですけどね。
そんなんで色々時間を費やしているうちに、うちのソフト使ってるお客さんから電話が来ていたって伝言があったことを忘れていました。
うちの会社にはサポートセンターがあるんですが、たまに直接かけてきたりメールしてきたりする人がいます。そういう電話やメールも、製品を担当している自分が対応します。
夕方また同じ人から電話があったらしいので、あーすっかり忘れてた!と思って、こちらからかけてみると……。
自分「〇〇株式会社のうずらです。今朝からお電話をいただいていたようで、ご連絡が遅くなりまして誠に申し訳あr」
お客「 遅くなりましてじゃないよ!遅くなりましたってレベルじゃねえだろうが!何時間待たせてると思ってんだぁぁぁあqあwせdrfgyふじこlp※#!!!!!!!!!!」
最初からハイテンション。音が割れて、一体何を言ってるのか分かりません。
サポート切れてる製品のことだったので、それを伝えたらさらに激怒。
「俺はDOSやWindows 3.1のころからパソコン触ってるからお前の会社なんて簡単にハッキングできんだよ!」とか、
「ブログやホームページでいくらでも悪いことかけるんだ!あることないこと書きまくってやるからな!製品売れなくなるよ、いいのか、しーらねえよ!」とか、
いろいろネタになりそうなことを散々わめき散らされました。
あーもう本当に大変なんですね、クレーマー対策って。
世の中のサポートセンターの方々、ストレスたまるだろうなぁ。
こちらが口をはさむ隙もないくらいエキサイトしているので、言いたいこと言ったらいい加減落ち着くかなと思ったら、5分以上その調子でわめき散らしているので、どうにもならなくなって向かいの席にいる同僚のBさんに眼をやると、最新版のソフトのパッケージとメモを渡されました。
「無償で差し上げて」
なんとかお客の隙をみつけて、代替品の無償提供の話をするとあら不思議。
一瞬で静かになりました。
あーむかつく。
ほんとむかつく。
最近こういう人が増えているんですってね。それとも昔からいたのかもしれませんが。
お互い顔を合わさずにモノを売れる時代になったからこそ増えているのかもしれませんね。
こんな目にあっても、
「もしかして自分の言い方がまずくて客に火をつけちゃったのかもしれない」
なんて反省しちゃってます。
ダメだダメだ。もっと図太く生きないと。
その日はちょうど皇居ランをする日だったので、走ってストレス飛ばすかぁ!なんて思って会社を出たら、雨が降ってきましたww
まあ、こういう日もあるよね、たまには。
コメント
クレーマーはやだねー。
運よく本業の方では出会ったことがないけど、運送会社の仕事ではよく耳にするよ。
それにしても、最新版のソフトあげちゃったりして、それがひとつの事例になっちゃったりしないの?
> ちゃぼ
まあ、事例になるほど最新のソフトでもないので、大丈夫でしょう。
というか、ほとんどのユーザさんは善良なんだよね。
ごくごく一部、そういうヤバイのがいるだけで。