先日購入したサイバーショットのDSC-HX5Vを数日使ってみて、思ったことをいくつか書いてみようかな。
価格.comで本日の時点で売れ筋ランキング1位だし、これから買おうか迷っている人への参考になるかもしれないし、ならないかもしれない。
ちなみに僕がカメラに関してはド素人だということを念頭にどうぞ。
とはいえ、このカメラを買ったおかげでカメラに興味を持つことができたよ。
知り合いのカメラマンに「カメラを選ぶのは上達してからで、まずは今持ってるカメラを使いこなそうとするだけで楽しい」って教えてもらってるから、このカメラでいろいろ楽しもうと思う。
ヴィレヴァンでカメラ初心者向けの本を買っちゃったよ(笑)
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以下、我が家にもう一台あるデジカメ、キヤノンのIXY DIGITAL 810 ISと比較しながらレビューしてみよう
良かった点
- おまかせオートが秀逸すぎる
おまかせオート撮影モードは凄い。写真が超ヘタクソで知識の全くない自分でも全く問題なく美しい写真が撮れる。露光も絞りもシャッタースピードもホワイトバランスも完璧にやってくれる。加えて、おまかせシーン認識という機能があって、これを「アドバンス」に設定しておくと逆光や夜景などの難しいシーンを自動認識したとき、ふたつの異なる設定で2枚いちどに撮影してくれる。あとで写りの悪いほうを削除してやればいいので便利だね。 - SONYなのにSDカード/SDHCカードが使える
IXYのほうは当然SDカード対応なんだけど、SONYのデジカメでSDカードが使えるというのは凄い。しかもひとつのスロットでSDカードとメモリースティックの両方に対応してる。SDカードが使えなかったらこのデジカメは買わなかっただろうなあ。だってメインで使ってるMacBook ProにはSDカードリーダーが内蔵されているんだもの。
メモリースティックだとわざわざマルチカードリーダーをUSBで接続して読み込ませるか、デジカメをUSB接続しなきゃならないんだけど、うちのMacは音楽関連の機器でUSBが山ほど接続されているのでUSBは避けたいところなのだ。 - 広角25mmまで対応し、広々とした構図が撮れる
ほんと素人ですんません。単純にIXYと比較してみたんだけど、どちらのデジカメもいちばん広角な状態にして撮影すると、DSC-HX5Vのほうが広い。これ個人的に非常に大きかった。 - 手ぶれ補正レンズの性能が非常に高い
シャッタースピード、露出、ISOなどをなるべく同じにしてIXYと比較。1/60のシャッタースピードでわざと手を揺らして静止画と動画を撮影してみたんだけど、DSC-HX5Vの手ぶれ補正は、ほんとにほんとに助かりますってレベル。ぶれないように練習しろという意見は受け付けません。だって素人だもの。 - 明るい!の一言
フラッシュをオフにして蛍光灯のもとで撮影をしていると、IXYのほうはよく「光量不足」の警告が点滅する。そして高感度モード(高いISO)になると、液晶画面で見て分かるほどチラチラとノイズが乗ることがある。同じ場面でDSC-HX5Vは全く問題なし。めちゃめちゃ明るい。これはきっと、売りにしている高感度CMOSの効果に違いない。レンズの違いなんかもあるのかな?よくわかりませんが、結果の違いは僕でもわかります。 - 手持ち夜景モードが凄い
先日も書いたように、ろうそくの光だけでとても美しい写真が撮影できてしまったりするのが凄いんだけど、IXYよりも速いシャッタースピードで撮影できる。つまり、ブレないということだよね。だから「手持ち夜景」モードなんだけど、夜の街頭やビルの明かりを撮影しても綺麗に撮れちゃうから感動。 - フルHDで秒間60コマの動画が撮影できる(AVCHD)※MP4にも対応
なんかもう、母艦のハードディスクの空き容量がものすごい勢いで減少していくのが怖いんだけど、とにかく全くコマ落ちすることなく、フルHDで60iの動画がサクサク撮影できてしまうのは凄い。ちょうど3年くらい前に組み込み系の展示会で組み込み用チップでフルHD再生や録画の実験的なデモが見られたけど、それが今こうして市販モデルにフィードバックされているのだなあ。 - 液晶画面が広くて見やすい
液晶画面が小さくて荒いと、小さく写ってるものがディテールまで撮れていない気がしてしまう素人なので、広くて美しい画が確認できる液晶は歓迎。 - スイングパノラマは予想以上に楽しい
カメラをさっと回すだけで、パノラマ画像ができてしまう。縦も横も対応。コレすごい。 - 光学10倍ズーム
個人的にズームを使うのは苦手です。撮影対象がすぐに画面の外に行ってしまうので(笑)
しかし10倍ズームは凄かった。遠くて読めない看板を読むために望遠鏡の代わりにもなった(使い方が違う)。 - GPS、デジタルコンパス内蔵で、WindowsでもMac(iPhoto)でも後の整理が非常に楽
iPhoneで写真を撮ることに慣れてしまうと、写真にGPS情報が付いているのが当然になってしまう。それってデジカメではまだまだ当然のことではないと知ったのは、このデジカメを買った後のこと。
GPSアシストデータというものをPC経由で更新しておくと、座標だけじゃなくて場所まで表示される。
たとえば八景島で撮影した写真には「横浜八景島シーパラダイス」って記録されていたよ。 - ブラケット撮影
マニュアルモードやプログラムオートモードでは異なる露出で3枚同時に記録するブラケット撮影にも対応してる。(±0.3EV、±0.7EV、±1.0EVに対応)
改良を望む点
- 電池の持ちが悪い
残念すぎる。動画撮影していたら1時間で電池が切れるらしい。
まだ1時間も撮影してないんだけど確かにガンガン残量メータが減っていく。しばらく置いておくとまたメータが復活してたりするんだけどね。 - 充電のためにわざわざ電池を取り出して充電器に入れる必要がある
実はIXYも同じだ。以前ウチにあった富士フイルムのFinePixや京セラのデジカメは、たしかUSBやACアダプタで充電できた記憶がある。っていうか携帯電話では普通にできていることなんだから、同じようにしてくれたらいいのに。いちいち電池を出したり入れたり面倒でしょ。 - ダイヤル式のモード選択、選択肢が多すぎてぐるぐる回すのが面倒
ダイヤルの使い勝手は良いんだけど、「おまかせオート撮影」モードと「動画撮影」モードが離れすぎているので、ぐるぐる回すのが面倒という話。でも動画撮影は専用のボタン一発でできるんだけどね。うーん。 - 液晶画面横のMOVIEボタン、不用意に押してしまう
MOVIEボタンは静止画撮影モードでいきなり動画撮影が開始できて便利なんだけど、どうも右手の親指でカメラを保持する際に押さえてしまう。場所が悪いんじゃないかな。 - ステレオマイクの位置が悪い
両手でカメラを持ったとき、マイクの上を押さえてしまうことがあるので注意が必要。ていうかステレオマイクのLとRをこんなに近くに付けて意味あんのかな。 - ファインダーがない(=液晶画面オフがない)
IXYにはファインダーがあるので、液晶画面をオフにして省電力化したり、まぶしくて液晶が見にくいシーンや、液晶画面で周囲を煌々と照らしたくないときに便利。DSC-HX5Vにはそもそもファインダーがない。 - ソフトケースくらい標準で付けてくれたっていいじゃない
付属品が最低限って感じた。ストラップとバッテリー入れるプラケースとUSBケーブル(音声画像出力ケーブル兼用)とHDMI変換アダプタ。 - 店頭デモ用のHDMI+AC電源ケーブルが一般に売られていない件
とても欲しいのだけど、買えないらしい。 - 絞りの設定が少ない
マニュアルモードで、広角時にはF3.5とF8、ズーム時にはF8とF11しか選べない。
しかしシャッタースピードは1/1600まで選べる。そんなに速くしたら相当明るい場所じゃないと十分な光量が得られないだろうに。ISO1600くらいに設定したら画質が荒れるしなあ。
総合的にはOK
良くも悪くも、このDSC-HX5Vはコンデジらしく、フルオートで使うことに主眼を置いたモデルだと感じた。フルオートでの画像の美しさは素晴らしいの一言。
発色は活き活きとしている。逆にIXYのほうが素直な発色なのかな?よくわからないけど好みの問題かもしれない。
暗いところでの強さはピカイチ。現時点ではコンデジ最強だと店員が言っていたけど、納得できる。
一方マニュアル撮影モードでも一通りの設定ができるうえ、たぶんCMOSやレンズなどの総合性能なんだろうけど、とにかく失敗が少ない印象。適当に撮ってもなかなか良いし、シャッタースピードを落とさなくて済むからブレにくい。
動画は全く問題ない。スムースに60iのフルハイビジョンが撮影できる。ただ容量をものすごく食うので、16GBのSDHCカードで2時間くらい。その前に1時間でバッテリーが切れるけど。子供の運動会での撮影なんかこれと予備バッテリーで十分かも。
本体が小さいからハンディカムよりブレる心配があるけど、ぶれ防止機能がかなり高性能。
まあ満足ってことで。これからもガンガン使っていこうと思う。
意見が変わったらまた書くかも。
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