Cayman Rと往年のNSX-R、ホンダスピリット

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LAのモーターショーでポルシェがケイマンの新型を発表した。

これまでケイマンとケイマンSという2つのラインナップだったのだが、新たに「ケイマンR」という最上位モデルが用意された。

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ポルシェ博士が築いた伝統のRR(リアエンジン、リアドライブ)というパッケージングは、ポルシェが簡単に捨てることはできないものだ。RRにこだわって改良を重ねてきた911は、常にフラッグシップモデルだった。したがって、ケイマンは価格的にも性能的にも911より下になければならない存在だ。
しかし初代ケイマンが発売されてみると、この車のポテンシャルに誰もが気付いた。2シーターのミッドシップエンジン。911よりも前後重量配分的に有利。シャーシの剛性も非常に高いと評判だ。ボクスターのクローズドモデルだから、ボクスターよりも高剛性なのは当然だ。

そんなケイマンを目にした人はみな、ケイマンに911と同じエンジンを乗せたら911を越えてしまうのではないかと気がついた。もちろんポルシェ自身もそんなことはわかっている。

しかし表向きは、911を超えるモデルはないと言い続けてきたポルシェ。

とうとう観念したのだろうか。

「ケイマンRはケイマンSをベースに開発された軽量バージョンだ」

ホンダがNSXをベースにNSX-Rを開発した話とかぶる。

当時、NSXを限界まで軽量化し、何百箇所ものパーツが見直され、徹底的にチューンナップが施されたNSX-Rはカッコよかった。パワステもエアコンもオートウインドウもついてない不便な車だけど、憧れだった。

このケイマンRは、かつてのNSX-Rを彷彿させるような、ケイマンSのチューンナップモデルだ。

エンジン出力を10ps引き上げ、330psを得た3.4リッター水平対向6気筒エンジン。
車重は55kgも軽量化し、1295kg。
0-100km/h加速は6速MTモデルで5秒ジャスト、7速PDKモデルで4.9秒。
スポーツクロノパッケージを付ければ4.7秒。
最高速度はMTが282km/hで、PDKが280km/h。
足回りも専用チューンされている。

エアコンはオプション扱いとなり、シートはフルバケット。ドアはアルミ化。収納コンパートメントの廃止。オーディオの廃止。リアスポイラーの固定化、バイキセノンヘッドライトの標準化などの変更がある。

まさにNSX-Rの再来としか思えない。
デザインも最高。

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ホンダスピリットは、ドイツに行ってしまったのだろうか・・・。

コメント

  1. ポルシェって…なんだろう…?