Apple TV

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マイルームにある動画を再生するために、今までは古い自作PCをリビングに置いて、TVに繋いでいたんだけど、なんか不便。
PCって起動遅いし、キーボードとマウスで操作するのが基本だし。
だからMac miniに入れ替えたらFront Rowも使えていいだろうな〜なんて思ってたんだけど、もっと安くてピッタリなデバイスが出てたじゃない。

Apple TV。

さっそくレビューしてみましょう。

パッケージはギリギリの最小サイズ。最近のApple製品はみんなこんな感じだね。

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▼第2世代はこんなに小さいよ。縦と横は約10センチ(98mm)で、暑さは23mm。

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▼背面の端子は、左から電源/HDMIとメンテ用Mini USB/光音声端子/LAN。Wi-Fi(802.11 a/b/g/n)も内蔵しているので、有線で接続しなければならないわけではない。
映像は720pで出力可能。音声はドルビー対応。

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▼リモコンと電源ケーブル。AC/DCコンバータは本体内蔵だからスッキリ。

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このリモコン、クリック感が良くて、ボタンに凹凸があるから暗いところでも結構使いやすいんだけど、iPhone/iPod touch/iPadのRemoteでも代用可能。
Remoteだと、たとえば検索のときなんかに手元にキーボードが現れるので入力がラク。このリモコンだけだと、上下左右で画面上の文字をひとつずつ選んでいかなくてはならないので、文字入力は苦痛。

Apple TVで出来ること:

  • LAN上でホームシェアリングをONにしているiTunesに入っているコンテンツ(音楽、写真、ビデオ)を視聴する。
  • iTunes Storeから映画などをレンタルして観る。
  • YouTubeのビデオを見る。(アカウント連携あり)
  • Flickrの写真を見る。(アカウント連携あり)
  • iPhone/iPod touch/iPadに入っている音楽、写真、ビデオをApple TVに飛ばしてストリーミング再生する。(AirPlay)
  • MobileMeとの連動(興味が無いのでよく知らないけど、たぶんアップロードした写真などが見られるんじゃないかなw)

なんかhackするとさらにいろいろ出来るらしいんだけど、ひとまずこれでいいや。

起動・終了は一瞬。電源を落とすという考え方は無くて、「スリープ」がある。スリープさせるのが「設定」メニューの中に入ってるから、もしかして点けっぱなしで自動スリープさせる使い方を想定しているのかな。自動スリープまでの時間は設定できる。
残念なのは、せっかくHDMI端子がついてるのに、接続機器との電源連動が無いこと。うちにあるPanasonicのCATV用STBは、電源を入れるとテレビの電源も自動で入って、切るとテレビも切れるという設定が可能。(完璧)
PS3は、電源を入れるとテレビの電源も入る、ってところまではできるんだけど、PS3の電源を切ってもテレビの電源は連動して切れない。(中途半端)
Apple TVは、連動一切なし。
まあ、テレビの自動電源オフ機能とか使えばいいんだろうけどさ。

音楽・動画の音質は全く問題なし。デジタル光出力でホームシアター用のアンプに繋いでるんだけど、十分。動画も720pまでいけるので、DVDレベルの画質より良い画質でまったく問題なし。
気をつけなければいけないのは、このデバイスにはHDMIと光出力しか無いということ。アナログ出力は一切ないので、必要な人はコンバータを通す必要がある。DVI入力やRGB入力しかないテレビやモニタを使う場合も、コネクタを変換してやる必要があるから注意が必要だ。
それから確認してないんだけど、Apple TVのHDMI出力って音声も送ってるんだよね?(HDMIの規格は、画像と音声の両方を1本で送ることができる)
その場合、HDMI入力のあるテレビならケーブル1本で準備オッケーってことになるけれど、音声だけ別出力したい人は、アナログの音声出力(ステレオミニジャックとか)が無いから注意。それから、DVIやRGBのコネクタは音声を扱わないので、コネクタを変換する人は、音声出力だけ分岐してくれるコネクタを選ぶか、光出力端子を使うかの二択になる。

そういえば初めて電源を入れたときに初期の言語設定が英語だったので、UIは日本語非対応なのかと思ったら、設定画面で日本語が選べる。
Macみたいに最初に言語を選ぶ画面を出してくれたら親切なのにね。

Apple TVがあれば、AirMac Expressを買う必要も無くなったし、

ところで、この1〜2年で、音楽、ビデオ、写真の視聴環境はだいぶ変わったね。

音楽はiTunesにまとめてiPodを持ち歩いて、リビングで音楽を聴きたいときはiPodをリビングのオーディオに繋いでたけど、Apple TVでiPod無しでそのまま再生可能。

動画はmp4などのiTunesが対応した形式ならApple TVで再生可能だし、自宅のNASがDLNA対応なので、NASに保存した動画をPS3で再生することもできる。PS3で再生するメリットは、1080pの高画質に対応していることと、DTSやn.1チャンネルサラウンドに対応しているところ。内蔵しているLANポートも1000Baseなので、DLNAを使ってネットワーク経由でストリーミング再生してもコマ落ちがない。

それから秀逸なのがAirVideoというiOSアプリ。これがあればiPhoneに動画を入れて持ち運ばなくても、自宅にある動画が全部ストリーミング再生できるようになる。3G回線経由でもOK。

(音楽も持ち運ばなくて済む、Simplify Musicという素晴らしいアプリ/サービスがあったんだけど、Googleに買収されてからずっとサービス停止中)

しかしここまでお手軽になってくると、iTunes(母艦)とiPhone/iPod/iPadのSyncが無線でできないというところが弱点に見えてくる。
そのうち、OS更新以外はBluetoothやWiFi経由で出来るようになるのかな。

しかしマルチメディア端末としてはWiiとXbox 360はほんとに役立たずだな。
ゲーム専用機のくせに場所ばっかり取るんだな。
・・・なんて思うことが、ここ数年におけるデジタルデバイスの進化を象徴しているな、なんて思ったり。

そうそう、Apple TVやDLNAをフル活用したいとき、サーバ側は常時起動していたほうが便利。
そこで自作PCを母艦にしてたら、ファンはうるさいし電気は食うし、24時間付けっぱなしになんてできない。
そういうわけでiTunes母艦は、ほどほどの処理能力があるラップトップがお勧め。個人的にはMacBookかMacBook Proかな。Mac miniでもアリだと思う。静かだし、アレは静かで省電力だし、スペースもとらないし。MacBook AirにUSBストレージをつける運用も可能だけど、繋ぎっぱなしじゃ勿体無いし、そうじゃないならiTunesのライブラリのメンテナンスが面倒になるので、おすすめしない。

コメント

  1. らーちゃん より:

    アメリカにもあるのかな?
    こちらで日本のテレビを見るのに、実家にテレビキャプチャー付きのサーバーをおいて、遠隔で録画かストリーミング、こちらのNASにダウンロードしてPS3でテレビで動画再生。
    めんどくさい。。。
    でもDLNAって便利だねーw

  2. うずら より:

    @らーちゃん
    もちろんアメリカにもあるよ!
    USのiTunesアカウントだったら、TV番組もレンタルできるよ。日本のTV番組は当然ないけれど・・・。
    海外で日本の番組を見るのは結構苦労するよね。
    うちはSONYのLocationFree Stationていうのがあって、これ使うとTV番組をネットにストリーミングできるんだけど、問題は地デジに対応していないことなのだ。
    ビデオ入力で地デジチューナーを繋げば使えるんだけどね。(リモコンを遠隔操作する機能もある)
    あとはKeyHoleTVを使うとか。
    でもリアルタイムだと時差があるから厳しいか。

  3. Accelan より:

    謹賀新年。
    旧年中は色々お世話になりありがとうございました。
    本年もよろしくお願いします。

  4. うずら より:

    @Accelan
    明けましておめでとうございます。
    こちらこそ昨年は色々とお世話になりました。
    本年はどういう年になるでしょうねー。予定が合えば会って話をしましょう!