かくして、心に残ったものは
何も映し出さないひとつの純粋な透明。
炎は他者の夢であった。
深い森と思わしき闇の先には何もない。
遠き輝きは全てわたしが関わるべきものではなかった。
欲というものが、よくわからなくなる。
引力のような、磁力のような
惹きつけるもの。
それを愛と呼ぶのであれば
わたしはそれを与えると思い込んで得てきたのか
求めることで与えてきたのか。
輝く光の元にわたしの輪郭がある。
そこにぴったりと当てはまる、場所がある。
それは片割れとの邂逅。
光と闇の調和。
すべてのおわりで、すべてのはじまり。
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