Reincarnation

この世界のすべてが好きだ。

死ぬということは、そのすべてと永遠の別れることだ。
そんなこと、この人生で、体験したことがない。

でも、内なる記憶を深く深く、たどってみると、
初めてではないという感覚に思い当たる。
何度も何度も経験したことがある。

あなたは、輪廻転生(Reincarnation)を信じますか。

信じられないという方は、輪廻転生について、捉え方を変えてみてください。あなたはもしかして、生まれ変わるということについて、基軸を「いまのあなた」に置いていませんか?生まれ変わるということは、いまここでこの文章を読んでいるあなたという存在が生まれ変わるという認識とは少し違います。その理解のために、「あなたはいったい誰か」という問いについて考えてみましょう。

あなたを形作るもの。有機体。生命。人体。臓器。脳。思考。認識。記憶。性格。確かなものと、確かではないもの。確かなもののように見えて、確かではないもの。あなたは、あなたが誰であるのか知っているつもりかもしれない。わたしは、わたしが誰なのか知らない。知らないけれども、そんなことはどうでもいい。

昨日までの自分が、今の自分と同じ自分である確かな証拠とは。
人とのつながり? 他人による自分の記憶? 自分による自分の記憶? 自分による他人の記憶? 昨日やったことの記憶? ずいぶん前に体験したことの記憶? 鏡を見たときに「自分だ」と認識すること? 認識する基準は「だって自分の姿だから」? 自分の姿が自分であるとわかるのはなぜ? 自分と自分以外の境界線はどこ? あなたの腕はあなたのもの? あなたの指にずっとつけたままでいるその金属の輪(指輪)はあなたの一部? ミサンガは? 骨に埋め込まれたボルトは? 動脈の中にあるステントは? 胸に埋め込まれたペースメーカーは? コンタクトレンズは? 補聴器は? メガネは? お風呂で洗い流した垢は?
あなたの考えは本当にあなただけのもの?あなたの考えはどこから生まれてきて、どこで消えている?

あなたは、あなたのことを何も知らない。
なのにあなたは、あなたが肉体的に停止したら、その先はもう無いと信じている?

ロボットのおもちゃ。電池が切れたら動かなくなる。電池を交換すればまた動く。でも、壊れたらもう動かない。こういう認識?

ではそのロボットの頭脳にあるソフトウェアがあなた?
そのソフトウェアは、寿命がきたらもう、消えてなくなるだけ?

そのソフトウェアが、インターネット回線の向こう側、クラウドと呼ばれるどこか、たとえばデータセンターにあるとしたら?
あなたの身体は壊れても、あなたのソフトウェアはクラウドに残る。

クラウドに残ったあなたを、新しい別のロボットと接続したらどうなる?

あなたが復活する?それとも、それはあなたではなくて違う人?

iPhoneをクラウドにバックアップする。
iPhoneが壊れて、新しいiPhoneを手に入れる。
新しいiPhoneに、クラウドのデータを復元する。
その新しいiPhoneは、あなたのiPhoneだけど、壊れた古いiPhoneと何が違う?

新しいiPhoneを手に入れる。
あなたはバックアップを復元しないことにする。
余計なデータがたくさんあるから、新規デバイスとしてやり直すことにした。
だから新しいiPhoneには、いままでのデータは何もない。
でも、新しいiPhoneでメールの設定をしたら、古いiPhoneと同じように自分のメールアドレスに届くメールが届くようになる。
iCloudの設定をしたら、購入済のアプリはすべてインストールできる。
TwitterやFacebookやLINEのアプリをインストールしてアカウントにログインしたら、古いiPhoneと同じように、自分のアカウントのデータにつながる。
その新しいiPhoneは、他の誰かのiPhoneとは違う。
そのiPhoneは、バックアップを復元していなくても、あなたのiPhoneだ。

Facebookを退会する。mixiを退会する。Twitterのアカウントを消す。メールアドレスを変更する。さまざまなサービスをやめる。
それでも端末を操作しているあなたは、あなたのままだ。

輪廻転生について、なんとなくイメージが拡がったでしょうか。

死ぬということが怖いのは当たり前だと思われてしまうと、死ぬことに対して恐怖がない人のことを頭がおかしいと決めつけることしかできないかもしれない。

紫の波を見ることができますか?
突然の質問で、意味がわかりませんか?

目を瞑ると、あなたは何を見ていますか?

・・・

さまざまなことが確信できるレベルに見えてくると、自分が導き出したその答えを確かめてみることに好奇心が沸く。

終わらない世界は、あなたが思っている安全な方角とは、まったく逆の方向にあるかもしれません。

Hiro Hayashi

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