ココロが喜ぶことをしてあげよう

「カラダが喜ぶことをしてあげよう」ってよく耳にするけど、一体なにをしたら体が喜ぶのか、僕の頭は理解できない。その代わり、僕の心が知ってるよ。

心のままに、とはよく言ったもので、自分の心が発信するメッセージに耳を傾けてあげて、それがどんなにバカらしいように思えることでも、心の自由を尊重してあげること。

他人の自由を信じてあげるその前に、自分を信じてあげること。これってどうしても必要なステップです。

自分の心の声が聞こえにくくなっているのなら、自分自身の欲求すら無視し続けてきたツケだと思ってほぼ間違いがないです。

「ハンバーガーが食べたい!でも太りたくないし健康に悪いから野菜を食べよう」

……ハンバーガー食べたらいいんじゃないの。

健康ってそんなに単純なものじゃない。我慢することに慣れすぎてると、我慢があなたにとってどんなに害があることなのか分からなくなってくる。

自分に優しくできないあなたは、他人に優しくできない。

思うように食べて、太ったらその時考えればいいよ。太ったら痩せたらいい。でもそのまま痩せてるあなたをキープするために食べたいものを食べないのと、太ることを気にしないで食べたいものを食べてから痩せようと決めて痩せるのでは、大きな違いがあるよね。

やりたいことを、やったか、やってないかという違いが。

逆もまた同じで、特に食欲がないのに習慣に引きずられて「健康のためにもきちんと1日3食規則正しく食べなきゃ」に縛られてると、心が欲してないものが体に入ってくる。こっちの方がよっぽど太ると思うんだよね。

たくさん運動した後とか、頭をたくさん使った後とか、ストレスをたくさん受けた後は、自分の体が何かを必要としてるって、心が信号を送ってくる。その信号が『欲求』ってやつ。ラーメン食べたい! チョコ食べたい! 寝たい! とかね。

その心のメッセージに従ってあげることは、心というあなたの中にいるあなた自身に対して、あなたが優しくしてあげてるってこと。

自分に「太るから我慢しなさい!」っていうとき、あなたはおそらく自分に対してこう思ってる。

『この子(自分)は、甘やかすと際限なく甘える弱い子だから、きちんとわたしが管理しなきゃ』

まるで厳しい先生や親のようです。

当然、他者に接する態度も同じ前提に立ってしまいます。

『わたしが実践していることはこの人にとってもいいことのはずだから』という言い分が成り立ってしまうということです。

自分を健やかに育てるということは、子育てと似ていませんか。

健やかということは、あなたが食べるものを気にするとか運動をするとか、そういうことばかりではないと思うんです。

体に毒なものも必要だったりするんです。生命というものは、エントロピーに逆らう存在です。流れに逆らうということが生命力そのものです。生命力がなければ例えば、熱力学の法則によって、温度は常に高いところから低いところにしか伝わらない。でもあなたは外気温がどんなに低くても高くても、体温を36度前後に維持している。これがシンプルにわかりやすい生命力です。

体に過度な毒が入れば死にます。でもまったく毒がなければ、人はその毒に対処するためのメカニズム、つまり免疫機構を弱らせます。わたしたちの身体はとても合理的にできていて、余計なことにエネルギーは使わないよう常に限られたエネルギーを効率的に、身体の必要な部分に分配する仕組みを持っています。

毒が入ってこないのに、解毒機能に余計なエネルギーをかけると、エネルギーの無駄遣いになるばかりか、肝臓をはじめとしたあなたの体内の解毒システムは必要のない稼働により余計な負荷を強いられて、老朽化を早めてしまいます。老朽化つまり老化に対処するためにはまた余計なエネルギーが必要となってしまうわけです。

あなたの体を統合している機能はこういうことをうまく処理してくれますから、毒が入ってこなければ解毒機能は当然、低下します。

温暖差のすくないところで暮らしていれば、体温調節のために使われるシステムも必要十分量しか仕事をしなくなります。

これが、生命力が落ちるということです。

たまに風邪をひいた方がいいというのは、風邪の原因に対処するために人の体は免疫機構をフル稼働させますから、どんなシステムでもたまにはフル稼働させてあげないとシステムが必要なときに錆び付いてうまく動かなくなるからです。

風邪をひいて熱を出すのはなぜかと言いますと、それはあなたの免疫システムの機能の一つです。生命って神秘ですよね。体温が高い方が、あなたの体内を流れている戦士たち(白血球とか)が、バクテリアなどの風邪の原因菌に勝てる見込みが高まるからです。それなのに、薬で解熱してしまったらどうなるでしょう。

まず、あなたの免疫機構の戦いは長引きます。戦場の環境がアウェーになりますからね。

次に、あなたの体内の戦いは、外部から入ってきた薬の成分によって援軍を得ます。これっていいことだと思いますか? 先に書いたように、人間の体は必要のないことにエネルギーを使いません。あなたの統合機能は薬の助けを得たことと原因菌との戦いに勝利したことを関連付けません。だから、次に風邪をひいたときにも、免疫機構の働きは少なくていいと勘違いします。それによって、次に風邪をひいたときに悪化しやすくなったり、薬がないと治りにくい身体になったりします。これが、薬剤に対して「依存」してしまうということです。薬なしでは風邪も治らなくなる。

わたしたちの身体は様々な機能が調和を持って働くように、悠久の時をかけて進化してきました。そのバランスに手を入れるというのはたいへん危険なことだということです。

あなたの心が発する欲求に対して敏感であるということは、とても大切なことだと思いませんか。心の声はときに理不尽に見えますが、あなたが理解できないだけできちんとした理由があるのです。