2020-06

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One Day

ドリップするコーヒーマシンから漂う朝の香り。にゃーちゃんが、早くご飯ちょうだいと足元を急かす。いつもの朝だけど、初めての朝。「にゃーちゃん、今日のご飯はなんの味かな〜? マグロだ! これは美味しいよ〜」「にゃー」待ちきれなくてソワソワしてる...
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Dear one,

「誰のことも見捨てない」「すべての人を愛する」幼い頃の自分にとってこれらは、永遠とも思えるテーマだった。いったいそんなことがこの現世で可能なのかどうか見当もつかなかった。世界を見回せば、言葉ではそう発していても、実際には矛盾だらけにしか見え...
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月は欠くるも光を改めず

言葉からなにかを学び取ろうとしてはいけない。言葉は確認の道具であり、傾向の認識が可能であるが、言葉から学ぶことはない。言葉という道具の扱い方を学ぶことはあっても、並べられた言葉から学習をすることは不可能なのだ。
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再会

Kaoruさんと連絡をとりあって、6ヶ月ぶりに再会。会うたびに輝いていく彼女の生き様をみると勇気をわけてもらえる。死について語ることは生について語ること。こんなテーマについて深く共感しながら話ができる相手はそうそう見つからない。僕とKaor...
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遵守しても責任は伴う

「ルールや法律で認められていることをやった場合、やった者に責任は問われない」というのは、僕が日本でよく見かける、世界で通用しない独自解釈のひとつだ。たとえルールであろうと、そのルールを喜んで受け入れている人間もいれば、多数決などで決まったた...
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書き降ろし

琴の鳴りを聴き別けた前。死角を明らかにしなされ。ゴールは永遠なり。されど歩まねば景色は変わらじ。ジョバンニの伝えたかったことの一部でも理解しよう段階にあるのならば、超えなされ。寛容と静寂を与えられることを慶び、古き城のある遠い景色を高台から...