世界のIT市場は、かつてあったようなシンプルな業務を行うポジションを必要としていません。
プログラミングだけ出来てもダメ。営業も根性だけでは売れないのです。
シンプルなお仕事は自動化・効率化されて無くなりました。それらを人の手によってどうにかしようとする組織は市場で生き残れないわけです。
それが日本の市場では雇用の流動性が無いために、淘汰されるべきものが淘汰されず、新しい芽にとって厳しい現状を作っています。
時代の流れに即せずとも生き残れる組織が多いということです。そのツケは、SESなどの「高負荷、低待遇、厳しいルール、キャリアパスの見えない永遠の下積みのような仕事」を増やしています。
僕のもとに複数のエージェントから未だに少なくない数の雇用案件が来るのですが、そこから慢性的な上級職の人材不足が透けて見えます。
現代市場におけるビジネス課題は高度化し、それに伴い求められるプロフェッショナルの人物像も変化してきていることを肌で感じます。
これは今に始まった事ではありません。
僕が育てたエンジニアが、ロボットのように働かされるようになることを僕は望みません。
もしそうなったら僕は育てたことを後悔するでしょう。
だからキューブカフェのチャレンジには、プログラミング以外の要素がたくさん散りばめられているのです。他にはないカリキュラムです。
状況判断力、説明能力、交渉力、課題解決力、バランス感覚、計画性、遂行能力。専門化された業界知識の大事なポイントを的確に把握する能力。市場を読む力。国際的なパワーバランスを読み解く力。そして欠かせないのは英語。
それらを身につけるためには、相応の覚悟と努力が求められますが、その覚悟がある人にはチャンスを与えたいのです。
さらにその先には、英語圏に支配されない、広い世界観で自由を手に入れる道があります。
いまやビジネスに英語は欠かせません。英語嫌いのフランス企業でもビジネス公用語は英語です。
他の言語もいいですが、まずは英語が必須です。
全ての国民に必要とは思ってませんが、一流のプロになるためにはどうしても欠かせません。
キューブカフェのエンジニアスクールは、まもなく第2期が始まります。第1期生は先輩になります。
第2期の希望者は既に5名以上手を挙げており、さらに増えそうな見込みですが、無料で受けられる代わりに面接を実施します。
なぜITをやりたいのか、その理由を求めます。
また、キューブカフェの理念についても説明させていただき、お互いに相手を見極めるチャンスを作ります。お見合いです。
プログラミングスキルをつけて就職を有利にしたいとか、なんとなくとか、そういった方々は当スクールでは淘汰されますので、その前に面接をして、ひとりひとりが何を目指しているのかを明らかにするということです。
プログラミングは必須ですが、プログラミング教室ではありません。
本来日本人が得意としてきたはずの、奥深くまで追究する職人文化と謙虚さ。
そこには誠実さという欠かせないキーワードがあります。それがあれば、技術も経験も持っていなくとも、必ず成果を出すことができます。
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