夜空

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夜の空気が引き締まってきた。

寒さは生命の危機感を呼び覚ます。

と共に、ここが宇宙の一部であることを思い出させる。

想像を絶する広大な宇宙は、ロマンに溢れている。

みたこともなければ想像することすら難しいような光景が、まだ行ったこともない場所にある。

空を見上げれば、寒空の上に眩く星が光る。

この東京でも、星は見える。

星は燃え、光り続ける。

目先の心配事に囚われそうなときこそ、星を見て宇宙の想像をする。

生命を燃焼し続ける恒星にとって、ひとりの人間の一生など、瞬間的なものかもしれない。

生きていくことに絶望なんて必要ないし、心配もない。

貧すれば鈍する。

貧するとは、経済的なことではない。

凛と立とう。

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