好奇心と共感と理解と

この記事は約3分で読めます。

基本的に僕は、自分が何も知らない人間だと思っています。

専門分野に関しては、「ちょっとわかる」。それは、「自分が経験したことについては自分なりに解釈があって、それを信じて行動しているけれど、死ぬその瞬間までそれが本当に正解かどうかはわからない。でもそれでやってみるしかない」ってことです。

専門でない分野に触れることも人生には多々あります。むしろそっちのほうが99%です。たとえば僕は料理をしますが、料理の専門家ではないと自分では思ってます。

キューブカフェでは一応僕は「ITの専門家」と思われています。でも世の中には僕よりも専門分野で優れている人はたくさんいることを知っています。そしてそんなキューブカフェには数多くの人たちとの出会いがあり、出会った人ひとりひとりには奥深く幅広い世界があります。

今日のキューブカフェでは、勇気をもってひとりの興味深い人をお誘いしてみました。僕が自らキューブカフェに人を誘うことは、滅多にありません。その方は僕がまったく詳しくない分野で長年生きてきた方です。詳しくない分野なのですが、かかわりあうことが多くなってきた分野でもあります。だからプロのお話を聞いてみたいというのが半分と、もう半分はご本人がいまやっている活動についてもっと知りたかったからです。なぜそんなことをやっているのか、なんのためにやっているのか、そんな疑問がたくさんありました。

幸いなことにお誘いを快諾していただきまして、キューブカフェに来てくださいました。

正直なところ、僕はその方の活動に好奇心もありましたが、疑いの目もありました。それはご本人にもお伝えしました。けれどもやっぱり、わからないことは本人に聞いてみるのが一番です。話を聞きもしないで外野から邪推するのは卑怯なことです。お呼びして本当によかったと思います。

その方はこの世の中でまだ理解されていないことを試行錯誤しながら体当たりで突き進んでいました。自分がいままでやってきた行動と重なるところも数多くあり、お話を伺いながら、ワクワクしながらも、ご本人がいま立ち向かっていることの苦しさも感じられました。

ひとつだけ断言できることがあります。彼は願っていることを成就するでしょう。

極めた者には、きちんと成果が与えられるのです。

楽しい時間でした。キューブカフェに集うみなさんにとっても、楽しい時間だったようです。

好奇心で人の人生を覗くならば、しっかりと最後まで話を聞く。他人の信念、他人の想いを100%知ることは不可能なのかもしれませんが、共感できる断片は必ず見つかります。それだけで十分に、理解は始まったと言えるのだと僕は思います。

なにか温かいものがその場にいた全員の間を流れたように感じました。

すくなくとも僕は感動しましたし、力を分けていただいたようにも感じます。

願わくば、来ていただいたその方にも多少なりとも、力になっていたら幸いです。

コメント