かみさんのブログで、1Q84について書かれてしまったので。
最初に村上春樹の作品を読んだのは、中学生の頃。
ハァ……年とったな……w
それまでは、全くもって身勝手な偏見と勘違いにより、村上春樹は女性が読む小説だと思っていた。
なので手を出していなかった。
本の虫だった従妹に勧められて読んだのが、「ノルウェイの森」である。
結果としては、かなりミーハーなところから入ったんだなw
今思えば村上春樹は女性のファンが多いというだけのことで、ノルウェイの森はどちらかというと男性に読んで欲しい作品のような気がする。
むしろ、ノルウェイの森を理解して主人公のワタナベ君に共感してしまう読み方をする女性は存在するはずがない。自分にとってそんな女性は都市伝説だ。しかも、直子や緑のような女性はもはや、オカルトの世界である。もしそんなものを理解して愛でることができる女性と出会ったら、その女性とは一定の距離を置いてしまうだろうな。
村上春樹の作品は、長編小説はすべて持っている。中編、短編、随筆、紀行も、ほとんど持っている。持っていない作品は、図書館で借りて読んだ。
まだ読んでいない作品が数冊あるけど。
全長編作品を読破し、物足りなくなってしまった。新作を待つ代わりに、村上春樹のルーツを探り始めた。フィッツジェラルド、カポーティ、ヴォネガット、カフカ、ドフトエフスキー、チャンドラー、ブローティガン、そして、サリンジャー。
それからヘミングウェイ、トルストイ、チェーホフ。
村上春樹をきっかけに、これらの作家も読み漁った。これはなんとなく「文学」を馬鹿にしたようなきっかけだとブンガクにうるさい人に言われてしまいそうだけど、まあ、ええじゃないか。
村上作品の研究本や評論本も読み漁った。庄司薫という作家を知り、読んだ。
「W村上」つながりで、村上龍まで読みまくったw
そういうわけで、村上春樹という作家は自分にとって文学小説の面白さを知るきっかけを与えてくれた重要な存在なのだ。
村上春樹の作品は、とても読みやすい。
小説ビギナーに良くお勧めされるのはそのためだ。
単純にストーリを追って楽しむことができる。
一方で、文章の単純明快さの裏にはディープな世界が広がっている。
村上春樹ワールドを深く楽しみたい人には、音楽を聴くことをおすすめする。とくにジャズとロック。それから上記の影響を受けた作家に加えて、サルトルやユング、フロイトもかじっておくといいと思う。でも面倒くさかったらべつにいいけどw
1Q84は、5年ぶりの長編。
前作の「アフターダーク」は、長編としてはかなり短い作品だったから、不完全燃焼。
今回はかなりボリュームのある作品になるらしいから、今からwktkがとまらない。
内容はまだ誰も知らないのだな。T2みたいなプロモーションしてるねw
ハードカバーで買う。文庫版待てない。
コメント
もうしばらく村上春樹は読んでないなぁ。
なんか飽きちゃって。w
飽きるほど読んだのか(´▽`)
10冊くらいかなぁ。
もう15年も20年も前の話だから、今読めば違うかもね。
今読めば、だいぶ違うと思うよ。
たぶん好きな作品も違うものになっている気がする。
「いちきゅうはちよん」と読むのを、ついさっき知ったのは、ここだけの話。
ポールモンキーさん>
英語で読もうとすると無理があるよねw
海外に翻訳したときはどうすんだろうなあ。