ブルートレイン

昨晩横浜駅でブルートレイン（富士、と書いてあった）を見かけました。寝台列車、一度は乗ってみたいです。

うちのかみさんは両親の田舎が高知と秋田なので、小さい頃に乗ったことがあるそうです。僕は両親の実家が東京と埼玉なので、そういった経験をすることはありませんでした。

夏休み明けなどに、クラスメートが田舎のおじいちゃんやおばあちゃんや親戚の家に飛行機や特急列車や新幹線で行った話を聞くたびに、それは一体どういう気分のものなんだろうかと想像しながら、ちょっぴり羨ましかったりしたものです。

小学校２年生か３年生くらいのときに、まだ小さい妹の手を引いて祖父と祖母の家に行ったときには大冒険をした気分になったものですが、今考えると総武線と
山手線に乗っただけです。それでも当時の僕にとって電車の切符（今の切符みたいに裏が黒くなかった）や車窓から見える景色や、普段見慣れているはずの祖父の家の最寄り駅周辺の雰囲気が、とても新鮮に思えました。

少し前に、小田原に住む当時小学生の姪がひとりで千葉の家まで来たことがあります。それを提案したのは僕だったのですが、小さい子供に一人旅をさせるには、今の時代は昔とは異なる心配があるものですね。性善説を信じて子育てをしていたら、子供の命がいくらあっても足りないように思えてしまう。いやな世の中ですね。途中で乗り換えが分からなくなって、泣きべそをかきながら電話がかかってきたときには、こんなことしなければ良かった、と後悔しました。

あるいは、昔からそういったことはあんまり変わっていないのかもしれません。僕には子供がいませんが、少しは親という立場から子供たちを見つめるような年齢になったというだけのことなのでしょうか。

また近いうちに、短くない期間、海外出張をすることになりそうです。帰ってくる頃には冬か、もしかすると春になってしまっているかもしれません。その頃になったら、家族でゆっくりと国内旅行でも行きたいなあ、ブルートレインで、とぼんやり考えていたら、うちにはわん子が4匹もいることを思い出しました。ブルートレインは、しばらくお預けです。