生き方の選択

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普段から考えていることを文章にする努力は続けないとだめですね。
漠然と考えていることも、いったん文章としてアウトプットするためには頭の中を整理したり推敲したりするうちに、より具体的な思考になります。

リーマンブラザーズのの破綻以来、世界規模の金融危機が騒がれています。
実際にはサブプライムローンの問題に端を発していてそれが今表に噴出してきたといったところでしょう。
これによって市場の退場を余儀なくされた個人投資家もかなりの数にのぼるようです。

すべての資産を失ってしまった。
これからどうやって生きていけばいいか、わからない。

そんな話に触れることも少なくありません。

しかしここで資産を失ってしまった人にとって、一生を生きる意味を考え直すまたとないチャンスが到来したのではないでしょうか。

そもそも生きる価値ってなんですかね。
お金ですか。
もちろんお金は大切ですが、お金を目的としているのかそうでないかで、人生の意味はまったく違ったものになってくると思います。

お金を目的にして生きている人や、日々の生活を金銭面で不安に感じながら生きている人にとって、「お金を目的としないなんて、きれいごとだ」と思われるかもしれませんが、実際にはお金を第一目標にしていない人なんてたくさんいます。

そういった価値観の違いを受け入れられる社会が失われつつあるように思います。

昔から、「仕事とはつらいもの」という固定観念が、この国にはありました。

しかし本当にそうなのでしょうか?
そうあるべきなのでしょうか?
僕は少なくともそんな風に考えたことはまったくないのですが、それは異常な考え方なんでしょうか?

楽しいこと、好きなことを極める。
もちろん、その中にはつらいこともある。
でも好きなことのためにつらい思いをするのと、やりたくないことのためにつらい思いをするのとでは、全然違うと思います。

好きなことを極めるというのは、とても有利なことなんです。
いたって単純なことです。
自分が持っているオタク的な部分を生かして仕事をすればいいんです。
いやな仕事のためにいろいろ勉強したり調査したりするのは誰だって苦痛です。
それが好きなことだったらどうでしょうか。

好きなことを仕事にできている人たちは、
「お金は自然についてくる」
という感覚でいると思います。

そう簡単に好きなことを仕事になんてできないよって考えている人もいるでしょう。
それはその通りです。
でもそこで、どれだけ自分の思考をパラダイムシフトさせられるかが重要だと思います。
まず、リスクを見極める力が必要です。
その力は、日々「守り」に入った生き方をしていては絶対に身に付きません。
リスクを理解するということは、新しいものに飛び込んでいける勇気を手に入れるということです。
なにもわからず、闇雲に突っ込んでいくのはただのバカです。
とはいえ、この世の中に「絶対」や「保障」なんてものはありません。幻想です。
だから、リスクゼロなんてありえないものを待ち続けたら、人生終わりです。

それから、好きなものを見つけ出す力。
もともと好きだったものを仕事にしようとしたら難しいのは当然です。
ここは考え方を変えて、自分が好きになれる仕事かどうかを見極めればいいと思います。

学歴や、会社の名前で安心感を得ようとすることがどれだけナンセンスなことなのか、多くの人たちが気づき始めていると思います。
それがいまの若い世代です。
あなたは若い世代ですか、それとも年寄りですか?
いまの日本では、若い世代と年寄りの世代での闘争の真っ最中です。
それは、年寄りの世代が築き上げたものを、若い世代にうまくバトンタッチできていないからです。
さらに掘り下げると、年寄りの世代が、次に進むべき社会が用意されていないせいだと思っています。
未来がないから、過去に固執するわけです。
それをブレイクスルーするためには、過去の価値観というものは打ち砕く必要があります。
というか、
そういうことに自分から気づくことのできる環境に身を置きましょう。

自分が一生、企業の歯車として与えられた課題だけをクリアしていくのか、
それとも、自分が新しい世界を創造する一員として生きていくのか。
大きな違いです。

大切な、「自分」という、代わりのない、ヘッジもできない資産です。

でもこの資産をどう使うか、あまりにも臆病になりすぎるあまり、何もできずにただ守りの体勢で生きていく人が多いんです。
まあ、失敗を恐れていては何もできませんよね。

このような、社会における自分の位置づけの戦略、
自分自身のマネジメント
とでもいいますか。
こういったことは、学校では教えてくれません。
他人も、教えてくれません。
自分で感じるしかないんです。
自分で切実に感じるようになると、情報のほうが寄ってきてくれます。
そういう波長になった人に合った世界があるんです。
同じようなことを考えている人はたくさんいるんです。

株やFXで大儲けして、それでその先には何があるんでしょうか。

僕自身、若い頃ずっと低収入でしたから、いつか高収入を得るということが目的になってしまっていました。
しかしある時点で、お金だけでは埋められないものがあるということに気づきました。
まだまだいまでも模索中ですが。
昔はジュースの自動販売機の前に立って、ジュースを買うかどうか悩みました。
お金がなかったからです。
自分にとって、そういう時代は、終わりました。
でも、生きる意味って
感動したり、
人を感動させたり、
役に立っているって実感したり、
そういうところにあるって思うようになったんです。
正確にいうと、ずっと思ってたけど、お金に幻想を抱いていたからそれを否定していたんですね。
でもお金の幻想がいざ解けてみると、やっぱり人は原点に帰るんです。
自分の存在意義について、結論なんて出るわけ無いからと、考えることをやめてしまうことと、結論は出なくてもそれについて常に考えているのとでは、全然違います。

投資/投機から退場した人たちは、このような世界に立ち入るチャンスを得たのです。
お金をなくしたくらいで死のうと思うなんて、バカですよ。
お金に振り回されすぎるのもたいがいにしろってことです。

本当のあなたの人生の価値は、あなた自身の中に宿っているのだから。

コメント

  1. 松山大学 学生 より:

    素晴らしいです

    by 松山大学 学生

  2. うずら より:

    > 松山大学 学生さん
    ありがとうございます。
    久しぶりに自分の書いたこの記事を読み直してみて、やはり思ったことを書き続けるのは大事だな、と思いました。当時思っていたことはこんなことだったんだなとか、そう思った根拠になった出来事とか、様々なことを思い出しました。
    ところで、いまこちらのブログでは携帯から書き込みをすると名前が残らないバグがあります。すみません。