がんばれ五右衛門

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何かを書こうと思うんだけれど、なかなか言葉が出てこない。

人生の1/3近くを共に過ごした相棒、五右衛門(ミニチュアダックス)との別れの準備を、唐突に突きつけられた。

12年前に亡くした北斗☆のときは、心の準備をする暇もなかったけれど…。

8/18(日)

元気に歩き回って普段と何も変わらない様子だったが、夜に2度嘔吐。嘔吐は普段でもたまにあることだし、吐いた後も調子が悪い素振りは全く無かった。皮膚病を患ってから普段の動きが緩慢になり、あまり動かなくなったため、気付きにくかったせいもあるかもしれない。

8/19(月)

夕刻に、「五右衛門が横になったまま動かない」と妻からメール受信。

8/20(火)

動かない。食事もしないし、水も飲まない。排泄もほとんどない。

自分は仕事があるので、妻がかかりつけの獣医へ。
点滴で水分と栄養を補給。血液検査の結果、かなり悪い状態であることを伝えられる。五右衛門はそのまま一日入院し、精密検査。妻から連絡を受け、会社を早退して17時に妻と病院へ。
先生の話を聞く。エコーの結果、肝臓に腫瘍らしきものがあることがわかった。それが悪性かどうかは検査できていないが、現在の血液検査の結果と病状から、手術はできないとのこと。いつどうなってもおかしくない状態だという。明日も点滴を受けに来ることを勧められた。

リビングのお気に入りの場所に毛布とペットシーツを敷いて寝床を作る。床ずれしないように、たまに寝返りを打たせてやる。

左目が乾燥しているのか、うまく開閉できない様子。瞳は白内障のせいもあるかもしれないが濁ってる。右目の瞳はまともに見える。白目が充血している。
お腹に水がたまっているかのようなたるみ方。尿は一切出ない。黄色い液体を肛門から一度だけ排泄。嘔吐もしたが、同じく黄色い液体。
呼吸は震えるような感じで苦しそうなときと、安らかに呼吸しているときがある。眠っているのか起きているのかわからないけど、自分から首を動かすことはできる。時折ふと我に返ったかのように頭を上げる。それ以外の時間は、意識があるのかないのか、よくわからない。呼びかけにも応じない。けれど、頭を撫でてやると気持よさそうに半目を閉じる。

床に転がって、一緒に朝を迎えた。眠るつもりはなかったけど、いつの間にか眠ってしまったようだ。その間、妻が世話を頑張っていた。ありがとう。

8/21(水)

会社を休んで獣医へ。点滴を受けたら少し元気が戻ったのか、呼吸が落ち着いて、たまに頭を上げることができるようになった。しかし自力で起き上がることはできない。水を飲んでいるかどうかと、尿が出ているかどうかを聞かれた。どちらも無いと言うと、この1~2日が山場だろうと診断された。点滴を受けると楽になるから、受けさせてあげましょうということになった。明日は休診日なのだが、緊急連絡先を教えてもらい、夕刻に特別に点滴のために病院を開けてもらえることになった。北斗☆も大変お世話になった先生だが、今回も最善の対応をしていただいて、感謝。感謝。

妻がポカリスエットをティッシュに含ませて、口に流し込んでやる。
なにも手に付かないので、高校野球の準決勝を見ながら、一日を過ごす。

目の届かないところに移動する気が起きなくて、今日もリビングで眠る。

8/22(木)

朝、自力で少し歩いた!嬉しかったけど、状況は何も改善していないので一時的なものなのだろう。妻が視界から消えるとそれを目で追う様子がわかる。意識がはっきりしている気がする。
会社を休み続けるわけにもいかないので、出勤。
今日は18:00まで頑張れば、点滴を受けられる。それまでは、いま体の中に残されたエネルギーだけでなんとか乗り越えてほしい。
早く楽にしてあげたい思いと、一秒でも長く生きてほしいという思いが交錯する。とはいっても、やれることは点滴だけなんだけど。

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