各地を見て思ったこと・食堂の未来(2018)

この記事は約3分で読めます。

2018年の日記より。

--

地域ごとに強さと課題がある。
人が足りない農家、様々な変化によって継続可能性をあげていくのか?
税制や法律はどうか?地方自治体や国を巻き込むには?
などと、色々な思いがありますが、

いま食堂を実現していく上で、このような大きな枠の思いについて皆さんに共有しておくことがなぜ大切かというと、食堂を現実的に作っていくうえで日々迫られる選択肢に迷った時、大きな価値観、大きな目標・夢がきちんとフォーカスできていれば、それに照らし合わせて迷うことが少なくなるというところです。
また、意見が食い違ったときにもきちんと納得するまで話し合うことが大事ですが、その際に個人の利益とか成功に対する執着心とか、そういったところにブレることなく、「なぜ我々は食堂を作るのか」という理由について、根底に流れる共通する思いが重要になります。そのブレない芯がなければ、話し合いは平行線になりますから。

組織内で敵を作ることは無意味です。わたしたちが立ち向かっているのは、現在の社会が抱えている大きな課題です。
それを、目先のことをひとつずつクリアしていくことで、皆のチカラでいつのまにか、現実的なカタチにしていく楽しさを一緒に楽しめたらいいなという思いです。

これから、どのようにして食材を手に入れていくのか、どう食堂を運営していくのか、どのような人たちにどうやって提供していくのか、ぼんやりしていたものが、ひとつずつ見えてくるようになると思います。
その充実感こそが、何かを作ること、何かを変えることへのチャレンジの価値です。

既にこの食堂は、様々な仲間たちのそれぞれの想いがたくさん詰まって動いていると感じます。
遠く行く末には、食や農だけでなく、人間の営みというものを持続可能にしていくための、具体的なチャレンジであったと皆が認めるところになるでしょう。そう僕は信じて、ひとつひとつのやるべきことを決めています。

無いものは作ればいい。
不可能はない。
変えたほうがいいものは変えたらいい。
好きなように、自由に考えて、それを実行していく。

皆さんが集っているおかげで、1人では思いもつかないようなアイデアが出てきたり、到底できそうにないようなことができるようになったりしています。

目先のことも大切ですが、一見無駄に見えることも大切だったりします。
それが実現可能か不可能かで考えるのをやめるのではなく、実現するためには何が必要かを一歩一歩検討しながら前進すれば、物事は気がついたときには実現しているものです。

みなさん、食堂を作ることについて考える時間を少しでも持っていただけたら幸いです。
これは、すべての事柄につながる大切な活動になると思います。

食べることは、すべてにつながる。
そしてタウンシップラボは、常に新しいことにチャレンジできる、楽しさだけで成り立つ組織であれと願います。
そのような組織がどうして可能なのか?
今わたしたちが作りかけているものが、それを証明します。

コメント