ファイルサーバの時代は終わった

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我が家からファイルサーバが消えて、もう7〜8年になる。ファイルサーバと言っているのは、WindowsやMacやLinuxなどのコンピュータからLAN経由でCIFSやAFSやNFSといったプロトコルを使ってリモートアクセスできるストレージサーバのことだ。

ファイルサーバ構築においていちばん注意すべき点は、バックアップだ。大事なファイルが一箇所に集まるのは複数のコンピュータを使う環境において利便性が高いが、その分故障したときのダメージがでかい。

長年Dropboxを使っていた。しかし自分の大事なファイルをどこかの企業任せにするのは不安があったし、なにしろ有料だから容量に制約があり、接続コンピュータ数の制約もある。

そこで5年前くらいにownCloudのサーバを構築した。これはx86のデスクトップマシン上で作ったのだが、24時間稼働させていると電気代が馬鹿にならないし、うるさい。そして3年くらい前からRaspberry Piで構築したNextCloudを使っている。OSはNextCloudPi(Debianベース)。

今回そのNextCloudPiをRaspberry Pi 3BからRaspberry Pi 4にアップグレードした。すこぶる快調で、いままでリソース不足で自粛していた追加アプリも使えそうだ。

Raspberry PiでNextCloudPiを自宅に構築する利点は次の通り:

  • 自宅にあるので余計な利用料金を払う必要がない
  • 消費電力が低いので電気代にもやさしい
  • SSDブートにしているのでSDカードの劣化による故障のリスクも低い
  • ぶっ壊れても、同期しているマシンすべてにバックアップがある【これ重要!】

実際今回、Raspberry Pi 3で構築していたNextCloudが不調になったためのアップグレードだったのだが、自宅でNextCloudに接続しているすべてのコンピュータのストレージに、サーバと同じファイルが自動的にコピーされているので、データを失うことはなかった。

ついでに書いておくと、メモ帳アプリで有名なEvernoteも何年も前に卒業しており、オープンソースのメモ帳アプリ「Joplin」を使っている。JoplinはDropbox、ownCloud、そしてNextCloudにも対応している。メモやWebのクリップなどもすべて、同じサーバに同期保存されている。WindowsやMac版のJoplinクライアントは、データをローカルに持っているため、サーバがダウンしてもデータを失わずに済む。

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