断念 → 開運

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断行。
捨行。
離行。


諦念


【諦めるか諦めないか】と、【願いが叶うか叶わないか】の間には、明確な関連性は無い。けれども多くの人は、諦めると願ったものが手に入らないと思い込んでいる。諦めるという概念は、行動する前には起きない。易しく言い換えれば、やってもいないことを諦めることは本来【諦める】という言葉を使うのに適切な状況ではない。そう簡単に諦念の境地には至らない。やる前からやらないことは【逃避】とでも呼ぶべきか、それとも【回避】と呼ぶべきか。回避のほうがしっくりくる感じがする。


悪魔崇拝

悪魔を神の好敵手として、あるいは悪魔こそ真の神だとしてあがめること

 これはきわめて両義的な概念です。なぜなら名だたる悪魔たちは、みんなある時代のある場所において、実際に崇拝されていた神や霊や天使だったからです。

 その昔キリスト教は、天災や疫病や飢饉など、神に祈れどどうにもならない災いの数々を悪魔の仕業とすることで、神の威信を保とうとしました。ただ神に敵対するほどの悪魔は、よほど力の強い悪魔でなければなりません。さらに漠然と「悪魔の仕業である」と言ってみたところで、そのイメージが曖昧なものであれば、はなはだ信憑性に欠けます。

 そこで姑息なカトリックの坊主たちは、異教の神々に白羽の矢を立てました。しかもそのままの姿では威厳がありすぎるため、極端な異形化をほどこしました。その結果、かつて天界随一の美しさを誇ったルシファーことサタンは、いつのまにやらとんでもない化け物にされてしまいましたし、ペリシテ人が崇拝していたベルゼブブなど、王冠をかぶったハエの姿をしています。

 哀れ異教の神々よ! しかし捨てる神あれば拾う神あり。悪魔たちは合理主義や自己保存主義という世俗的で健全な思想をもつ人々に、再び『神』としてあがめられることと相成りました。

 宗教法人『サタン教会』の創始者、アントン・ラヴェイは『悪魔の聖書』の中でこう述べています。

1.サタンは節制ではなく放逸を好む。
2.サタンは理想ではなく実存である。
3.サタンは偽善的な自己欺瞞ではなく純粋な英知である。
4.サタンは敵に愛を浪費せず、値するものにだけ恩恵を施す。
5.サタンは「右の頬を打たれたら左の頬も向ける」のではなく復讐を要求する。
6.サタンは心理的吸血鬼など問題にせず、責任を負うべきものに対して責任を持つ。
7.サタンは高度に発達した知性と精神をもつために、地上でもっとも恐ろしい動物である。
8.サタンは罪といわれるすべてのものを肯定する。それは肉体的・精神的な要求を満たしてくれるからである。
9.サタンはキリスト教会においても人類の最高の友であった。彼は太古からそれを自分の使命としてきたのである。

 これは悪魔崇拝の原則を如実にあらわした、まさにバイブルです。

 全能の神を畏れるあまり、卑小なコビトに成り下がってしまった病める人々は「無知と服従だけが人のとるべき道ではない」という悪魔の人生哲学を実践することで、自分自身を取り戻すことができます。すなわち神とその息子の呪縛から解放され、彼らのイカサマ的な秘跡の毒に侵蝕された魂を癒すことができるのです。

 悪魔崇拝は発展性に富んだポジティブな思想です。なんといってもスリルがあっておもしろいですね。

 毎日を無気力に流されている半死体のあなた、騙されたと思って、一度試してごらんなさい。

悪魔の力を手にいれる方法 より引用

言ってることとやってることが違う人は、嘘つきであることを自覚していないことが多い。

連中が陥っているのは悪魔の契約ではなく、もっと根源的なところで、善悪の判断すらない、何かだと思った。

それは、なんだろうか?
僕はしっくりくる言葉を探した。

そして浮かんだのが【虚無】。

彼らは虚無の穴に落ちようとしているのではないか。

虚無とは存在そのものの否定。
エントロピーの法則。
生命は、エントロピーの法則に逆らう存在。

神と悪魔は、対称的なエネルギーのバランスを保ちながら、互いを食い潰そうと追いかけ合うが、光がなければ闇は存在せず、闇がなければ光も存在し得ない。違いに真反対であると同時に、互いの存在が必要。

(1) 陰・陽は互いに対立・制約する。
(2) 陰・陽は互いに依存し,単独では存在しえない。
(3) 陰・陽の消長と平衡。
(4) 陰・陽の相互転化。

陰陽論 より引用

光と闇に共通するものは、そのどちらにも摂理がある。
摂理とは、生き延びようとするためのエネルギーのようなもの。
エントロピーに逆らう力。
肉は放置すれば腐るが、生命ある肉は腐らない。

生命を守るもの
エネルギーを循環させるもの
たとえば血。

虚無はエントロピーに逆らわないことで近づく。怠惰。時間とエネルギーを無闇に貪り食うに任せる。何もしない。無為。

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