ビギナーライダーとリターンライダー

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その1:モンキーの実車を見たくてホンダに電話

家から歩いて行ける距離にあるホンダドリームだ。

妻が電話をして、次のようなやりとりがあったらしい。

1回目の電話

妻「もしもし、モンキーの展示車ありますか?」
店「モンキーなら、くまモンキーが来週くらいに1台入る予定です」
妻「さいですか、では来週お伺いしますね」

2回目の電話

妻「もしもし、聞き忘れたんですが中古ありますか?」
店「いま調べたら1台だけありますが新車と殆ど変わらない値段ですね」
妻「さいですか、ほなさいなら」
店「いまFAXが来たんですが、くまモンキーが本日来るそうです」
妻「あらまあ、じゃ今日見に行けますね」
店「夕方6時以降だったら確実だとおもいます」

・・・

その2:バイクとロードバイクは同じ二輪車なので実際に比較してみた

40~50代を中心に静かなブームを呼んでいる「リターンライダー」とは、若い頃バイクに乗り、その後仕事や結婚などの理由で乗らなくなった人(乗れなく なった人)が、40~50代となり、再び手にした自由な時間にもう一度バイクに乗り始めること。専門誌発刊に始まり、リターンライダー向けのバイクやライ ディング講習会などもあり、単なるブームでは収まりきらない裾野の広がりを見せています。

いつ、どのようにしてライダーにリターンするのかは、先日の投稿に書いたように、難しい問題なのである。家族の理解が必要なのである。まったくバイクに乗ったこともなく、バイクなんて危ないだけで不便な乗り物としか思っていない家族を説得するのは至難の業なのである。

ただし、バイクに興味を持ってくれれば、話は別だ。

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前回までの話のあらすじは「ちょっとまて同じ金額出したらロードバイク買えるんだぞ」ということだった。

我々はいつもお世話になってる自転車ショップに足を運んだ。モンキーを買うお値段でどれくらいのロードバイクが買えるのか、それをこの目で確認するために。

店のスタッフさん曰く、ちょうどこの時期は自転車メーカーが一斉に商品入れ替えをするため、在庫が少ないそうだ。その代わりこっちが何も言わなくても3割以上の値引き確定。

ところで背が低い人はそれほど自由に車種を選べない。かみさんの身長は150cmに満たないので、完成車として選べるメーカーモデルは全メーカー合わせてもたぶん両手で数えられるくらいしかない。それでも自分が自転車に乗り始めた頃は(そんなに昔ではないのだが)150cmの女性がロードバイクに乗りたいなんて言ったら鼻で笑われる時代だったのだ。いまは複数のメーカーが女性向けのモデルを出している。具体的にはアンカー(ブリジストン)とかスペシャライズドとかパナソニックとかコルナゴあたりだ。43cmとか44cmなんてモデルがある。おそらくその女性向けモデルのすべてが、アルミフレームかカーボンフレームだ。クロモリフレーム大好きなかみさんには、魅力的に映らないらしい。しかし今回は価格帯の比較をするために来たので、見た目が気にいるかどうかは関係ない。

今回、在庫で確認できた女性サイズのモデルは、スペシャライズドという米国の有名メーカーの2車種。

(1)モデル名:Amira
サイズ確認のためにわざわざ新品のロードを箱から出して組み上げてくれるという厚いもてなしだった。
完成モデルで定価17万3,829円のところ、12万円ぽっきり。5万円以上の値引きだ。そしてこの価格でフレームが一応カーボンだ。そんなにスッゴイカーボンじゃないらしいが、曲がりなりにもカーボンなフレームって、そんなお手軽価格で手に入ったっけ?コンポーネントはシマノのSoraだ。ロードに付ける最低限ギリギリラインの低価格コンポだ。なるほど、10万円台だとアルミか安いカーボンフレームで、コンポはSora、もっと身長があって選択肢が広ければ、105を搭載しているモデルも同価格帯である。

(2)モデル名:Amira SL4 Expert
定価はモンキーのくまモンモデルよりお高い38万円のところ、25万まで行けますという話。13万円オフだ。差額でクロスバイクが2〜3台買える。缶ジュースなら1,000本買える。チロルチョコなら(ry
こちらもカーボンフレーム。調べてないからAmiraのフレームとの違いがあるのかそうかは分からん。コンポーネントはシマノのハイエンド、アルテグラだ。価格的にも性能的にも初心者向けというより中級モデルだ。もちろん初心者が乗ってもなんの差し支えもないし、むしろ長く大切に乗ればかなりの年数頑張れると思う。というわけで、25〜35万円の価格帯では、モノによってはアルテグラ搭載モデルが買える。クロモリでも105〜アルテグラのコンポがついた有名メーカーの中堅モデルが買える。

自転車というものは、考えようによって高くもあるし、安くもある。最高級のフルカーボンモデルとなるとフレームだけで50万超えはザラで、そこにアルテグラとかデュラエースとか付けて超軽量なカーボンホイール入れて、なんてやってると100万円コースだ。しかしそれだけ払えば車体の総重量(タイヤとかブレーキとか全部付けた乗り出し重量)は7kg前後で、めちゃめちゃ軽い。摩擦抵抗も極限まで低く、車体の剛性感としなりは最高になるらしい。すくなくともサイクルモードで乗ったアンカーの一番高いモデルは凄かった。そしてそのスペックは、自転車界のF1とも言えるツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアのようなレースに出ているプロレーサーの乗っている自転車とまったく同じようなスペックになる。だから安いとも言える。

今回学んだこと:

  1. モンキーというバイク、ボディはかわいいけど値段は決してかわいくない。中古の大型バイクが買えるレベル。
  2. 二輪車でもロードバイクとバイクを比較しても意味がない
  3. 比較しても意味がないということを分かっちゃいても、我々は比較して実際にこの目で見ないと納得できない

自転車屋さんは「検討します」と言いおいてスタコラサッサ。

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その3:そして実車を見に行った

けっこう探しても実車を置いてある店が見つからなかったモンキー、その中でもかみさんが一番気になってる「くまモン」モデル。それがたまたま今日入荷する。あまりにも良く出来過ぎたストーリーだ。見えないところで誰かに操られているような気分だ。しかし最初から在庫があるなら店としてそれを隠す必要は無いわけだし、これは運命なのかもしれないね。

閉店1時間前の18:00にお伺いしたら、待ってましたとばかりに店頭にかっちょよく飾ってありました。(そして横には商談スペースがあった)

実車に跨ったり、電話で対応してくれた店長さんといろいろ話したり、かみさんとコソコソ相談したりして、あっという間に1時間経過。喉から手が出るほど欲しがってたら、趣味の沼をよく知る人間としては、背中をひと押しするしかないよね。

ホンダの店長さんが巧みに背中を押し、さらにワタクシがトドメをさす。

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結果、手付金を入れてきたのだった。(想定通りのストーリー)
閉店時刻をすこしオーバーして説明してくださった店長さんに感謝。
納車は来週の予定。

最後に新車でバイク買ったのは25年も前のことであるから、いろいろと勝手がわからん。
かみさんにとっては人生初のバイクである。初のバイクがモンキーというのは、パワー的にも取り回し的にもミッション的にも、すごくいい選択のように見える。 絶対バイクを好きになれるバイク(のはず)だ。

記念撮影。

Kuma monkey

ナンバー装着前の姿をパチリ。

Kuma monkey2

ところで我が家には現在バイクがないので、これ1台ということになる。
つまり、ワタクシはかみさんが運転するモンキーの後ろを必死になってクロスバイクで追いかけることになる。
原付の制限速度で走ってくれれば、なんとかついていける・・・はず・・・

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