さっきまで、桜吹雪が舞い散る都心の並木道を歩きながら、ふと考えていた。
自分にとっていま、走ることがとてもぴったりくるんじゃないかと。
昼と夜が簡単に逆転したり、戻ったり、眠れなかったり、眠れたり。
食べられなかったり、食べ過ぎたり。
今年で36になる。もう若さでカバーできないと体が悲鳴をあげているのだ。
不摂生をするとなぜか現れる、腰の痛み。
それから、右肘から小指の先にかけた「しびれ」。
今日はとうとう、書く文字が震えるくらいになってしまった。
体が危険信号を出しまくっている。
生まれつき血管が細い。
これは、あらゆる病院のお墨付きだ。
採血とか、点滴とか、とにかく静脈に針を刺すことが一発でうまくいったためしがない。たいてい「もう片方の手も見せてください」と言われ、手を握ったり開いたり、下のほうに下ろしたり、平手でパンパンと叩かれたり、挙句の果てには洗面器にお湯を張って、ここにしばらく手をつけていてくださいと言われる始末。
気のせいかどうか知らないが、これが年とともに悪くなってる。
たぶん皮下脂肪が増えているせいもあるのだろう。
コレステロールのせいもあるのだろう。
長い間タバコを吸ってきて、血管が縮んだのもあるのだろう。
一般の針で採血できることは、なくなってしまった。
最近の採血でいつも使うのは、細いチューブの先に針だけついた、点滴用の針に似てるやつ。それでも一発で通ることはまず、無い。
血管が細いのか、あるいは埋もれているだけなのかは看護士さんにもわからないそうだ。しかし僕の腕は一般的な男性の腕のように静脈が浮いているような部分はどこにもなく、まっ平らだ。
これで、糖尿病予備軍(つまり血液の粘度が高い)、そして、肝臓も危険信号。
ほっとけば通風の危険も。尿酸値が高い。
いまがもう多分、引き返せるギリギリのところなんだろうと思う。
薄桃色に舞い散る桜の向こう側に気持ちよく広がる広い広い春の青空を見ながら、明日から毎日走ろうと決意した。
誰に表明するわけでもなく、自分に言い聞かせるためにこれを書いてる。
距離は短くてもいい。長く続くことが大事だ。
長く続けられるように、楽なペースではじめよう。
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