“Administration type rule observance president” will destroy the company

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組織の一員として行動していると、自分の目的や手段にそぐわない事に出会うことがあります。

そんな中でも特に、ルールのあり方について疑問に思うことが多々あり、今回そういった疑問の原因を探る上でも、題材にしてみようと思いました。

「ルールとは何なのだろうか」
「何のためにルールが存在するのか」
このようなことを考えずに盲目的にルールに従う人は、信用できません。
ただそこにあるという理由でルールを守る。摩訶不思議なことです。

もしあなたもそういう人のひとりならば、ルールの理由付けについてきちんと考えてみる必要があると思います。

まず、ルールというものは一体何であるのか、自分なりにまとめてみます。

  • 目的ではなく手段である
  • 複数の人間がいて初めて成り立つもの
  • 特定の内容を遂行するための手順や制限事項を定め、他者間の非効率や摩擦をなくす
  • 経験者の経験をもとに未経験者の間違いや非効率を未然に防ぐ

思いつくままに書いたので、あとで読み返してまた修正するかもしれません。

では、ルールとガイドラインの違いは何でしょうか。
ルールは守るべきものでガイドラインはルールよりも緩いものだという意見を聞いたことがありますが、それには同意できません。
あくまで個人的に解釈すると、両者の違いは誰がその結果を享受するかの違いだと思いました。

ルール: 組織や他者のため
ガイドライン: 本人のため

ところで、やたらとルールを先に作りたがる人が多いのは日本だけなのかどうかは知りませんが、想像だけでルール作りをするのだけはやめてもらいたいものだと思います。
人が作るルールというものには限界があります。
どんなに頭の切れる人間がルールを作ったところで、そのルールでは対応できないケースが必ず存在します。それを考慮せずにルールで全てを決めてしまおうとするのは、自分にとっても他者にとっても非常に危険なことです。

本来は、ルールが存在せずに良識をもって判断すれば全ては済むことです。しかし、組織が大規模になってくると、ルールを作らざるを得ない状況になってきます。良識というものには個人差があり、不公平が生まれてしまう可能性があります。また物事を判断する時に、ルールをあらかじめ決めておくことで効率が上がります。

しかしルールに例外が発生した場合、そこで例外に対応した新たなルールを作っていいでしょうか。
答えは、ノー、だと思います。
必要以上のルール化は、ルール自体の運用に非常に大きな負担をかけます。
そして、ルールのためのルールができあがります。こうして、ルールは手段から目的へと変わっていきます。
そして、ルールとはレールでもあります。
レールからはみ出すことを防止できるとともに、レールからはみ出すことを許さないという状況も生み出します。
こうして、ルールというレールが敷き詰められた組織は、あらゆる面で不利な状況に陥ることは想像に難くないでしょう。

これが、ルール型組織の自滅の仕組みです。

企業も組織のひとつですが、ここでのルールは企業の存亡に関わる重要な仕組みのひとつです。
ルールをめぐって、企業内の組織の力関係による駆け引きがはじまります。
こういった事は、企業として本来するべきタスクからかけ離れた、何も生み出さない行為であると同時に、コストにもなります。
ルールをこなすということが、企業の本来の目的である利益の追求とは違うということが見えにくくなってきます。
そして、組織内の若手の成長のしかたにも非常に大きな影響を与えます。
言わずもがな、だとおもいます。

ルールとは、あくまで他人のためにあるもの。自分のために作ってはいけないというのが、私のポリシーです。
自己本位のルール策定は、必ずルール自体の崩壊や、組織の歪みを作ると思います。
想像力だけでルールを作るのも間違った行為。
ましてや目的や予想される影響を認識せずに作るなんてことは、もってのほかだと思います。

以上、他人の作った組織に属する者が考えていることでした。

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