殺菌、滅菌、除菌、抗菌

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日本に住んでいると、ありとあらゆる日用品に「除菌」と記載されている。こうなるともう、除菌と書いてあるから買うのではなくて、除菌と書かれていないから買わない、というレベル。

しかし除菌について誤解している人が未だに多いのと同時に、わかっちゃいるけどやめられない人が多いのもまた事実。

世界中の菌やウイルスの70%が生息していると言われている(と、誰かに聞いた)インドでは、エスカレーターの手すりは除菌コートされていないし、除菌ティッシュも売っていない。

インドの平均年齢が低い理由は、乳児の死亡率が高いためだ。これは菌のためだけではないのだが、つまりインドにいる10億人以上の人口はすべて、幼少児から既に生き残りを賭けた闘いに勝ち残ってきたわけで、日本人のように医療や衛生のレベルが高度な国で生まれ育つよりも平均した生命力はだいぶ上なんじゃないかと思う。

目には目を、じゃないけれど、極度に衛生的な環境に慣れ親しんでいると、ちょっとした菌で体がやられる。
これは誰かが証明した話ではないけど、身を持って感じていること。

人類の最大の的はウイルスと言われているけど、ウイルスも菌も、完全になくすことは不可能。
たとえ滅菌しても、その一瞬後には菌が付着して増殖を開始する。

菌といっても、悪いやつばかりじゃないしね。大腸菌、ヨーグルト、ヤクルト、麹、納豆、etc.

まあ、もやしもんでも読んでください。

"もやしもん(1) (イブニングKC (106))" (石川 雅之)

以下すべて引用はWikipediaより。

殺菌

殺菌(microbiocidal effect, bacteriocidal-)は、文字通り菌を殺すことである。対象や程度を含まない概念である。殺す対象や程度を含まないため、極端な話をすれば一割の菌を殺して九割が残っている状態でも「殺菌した」ということは可能である。このため、その有効性に対する保証は厳密にはない。ある食品を滅菌(あるいは消毒)したという場合は、その後の微生物の混入や増殖がない限り、すべての微生物が存在しない(あるいは食べても発病しない)ことを示すが、「殺菌した」という場合には必ずしもその保証はない。

滅菌

滅菌 (sterilization 英語の語源は不妊手術のように不妊化すること)は、有害・無害を問わず、対象物に存在しているすべての微生物およびウイルスを死滅させるか除去することである。確率的な概念からは菌数をゼロにすることはできないので、無菌性保証レベル(sterility assurance level:SAL)が採用される。滅菌としての定義にはSAL≦10-6が国際的に採用されている。同じ概念が日本薬局方においても「最終滅菌法」として採用されている。これは、滅菌操作後、被滅菌物に微生物の生存する確率が100万分の1以下であることを意味している。滅菌がこれらの中でもっとも厳重な方法であるが、その用途は限定される。手洗いなどの際「ヒトの手指を消毒する」ことはできるが、滅菌することはできない。「ヒトの手指を滅菌する」ことはすなわち手指の細胞ごと全部殺すことだからである。また、かびの除去などで、俗に言う「かびの根が残っている」から再発するだけではなく、対象物をたとえ滅菌できても一般的な外気に触れることで、空気中に漂う胞子が着落し発芽するために菌が再び増殖する

消毒

消毒 (disinfection) は、対象物に存在している病原性のある微生物を、その対象物を使用しても害のない程度まで減らすことである。この手段として殺菌が行われることもあるが、殺菌せずに病原性を消失させることにより消毒が達成されることもあるので、殺菌や滅菌とは少し意味合いが異なる。

除菌

除菌は、対象物から菌を除いて減らすことである。手を水で洗うことから、ろ過などにより菌を取り除くなど、様々な程度の範囲がある対象や程度を含まない概念である。

抗菌

抗菌(antimicrobial effect, antibacterial-)は、(細)菌の増殖を阻止することである。繁殖を阻止する対象や程度を含まない概念。経済産業省の定義では、対象を細菌のみとしている。そのためJIS規格の抗菌仕様製品では、かび、黒ずみ、ヌメリは効果の対象外とされている。JIS Z 2801

防カビ

防カビ(antimicrobial effect, anti-mould)は、真菌の増殖を阻止することである。繁殖を阻止する対象や程度を含まない概念であり、対象を真菌のみとしている点が異なる。数菌にのみ効果があるものから、数百種類に効果のあるものもあり、持続期間もメカニズムもまちまちである。ぎりぎりJIS規格(JIS Z2911)レベルの数菌にのみ効果がある防カビ剤を一般住宅で用いても、発生するかびの種類が多いため、防止効果は期待できない。防カビ表示があってもカビが発生するのはこのためである。少なくとも建築物に発生する恐れのあるカビ全てに対応できるタイプでなければ、カビを防止することは出来ない。 殺菌や除菌に用いる次亜塩素酸ナトリウムや消毒用エタノールは、直ちに殺菌効果がなくなるため、塗布しても継続的な防カビ効果は無い。

静菌

静菌(microbiostatic effect, bacteriostatic-)は、菌を殺さないがその増殖を止めること(低温保存など)である。対象や程度を含まない概念である。

コメント

  1. Chabo より:

    そうそう、そういうのが嫌だからうちはチビ共を今の保育園に入れたんだよ。

    雨降り後の水溜まりで泥だらけで遊ばせるし、野草とかを園児に採らせて、それを保育園で調理して食べたりする。

    まぁそれで強くなるかどうかは別だけど、やっぱ人気のあるのは床暖まで完備してる上品な保育園で、人気はないね。

    • うずら より:

      > ちゃぼ
      そういう保育園のほうが自分は好きだな。
      いまの子供は(全員がそうじゃないけど)見ててかわいそうだな、と思うことが多いなあ。
      こないだも、小学校1年生くらいの男の子が歩道を走ってて、「ひとりで勝手に走っちゃダメでしょ!車にひかれちゃうでしょ!」って激しく叱られてて、おいおいって思った。
      そんなひかれるような行動じゃなかったしさ。
      将来が心配だ。