TRON: Legacy

全く期待していないのに観に行くことだけ決定していた。
理由は、Daft Punkが音楽担当しているから。
それから、前作のファンだから。
トロンといえば、世界で初めてCGを駆使した映画じゃない？

とはいっても自分の中ではSFといえば、代表的なところで
ブレードランナー＞スター・ウォーズ＞トロン
という序列ができていたので、ほんとに期待してなかった。

というか何で今更トロン？
前作は1982年。28年も前だ。若者はみんな、これが続編であることすら知らないよ。

まあ色々と謎が多い状態だったのだけど、観ると決めた映画を事前に色々と調べてしまうと面白くない。

で、昨晩観てきた感想。

良い意味ですっかり裏切られた。
久々に見る、かなり良い作品だこれ。

で、色々と調べてみると、わかってきた。
監督のジョセフ・コシンスキー。ナイキやアップルのCMを手がけて一躍有名になった彼にとって、TRON: Legacyは初めて手がける映画。スタンフォード大学で航空工学を学び、コロンビア大学建築大学院を出ている。監督としては異色の経歴だが、これが彼の映像の中で見事に昇華している。

インセプションより全然こっちのほうがいいよ。

前作を観ていなくてもOK。かえって観ていない人にはストーリーが斬新に見えるかもしれない。前作当時には荒唐無稽に思われたストーリーだけど、今見ると妙にリアリティが感じられる。

それから、主要キャストが28年前の前作のままというのもいい。

CGは、当時は技術の限界で表現しきれなかったコンセプトアートと実際の映像とのギャップを埋め、さらに進化させた形となっている。
もう映像で表現できないものは無いんだな。CGは進化した。