原丈人×糸井重里

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合衆国を中心に活躍しているベンチャーキャピタリストの原丈人さんと糸井重里さんの対談、第2回が、ほぼ日でスタートしました。
これは期待せざるを得ない。

ぜひ読んでほしいのが、第1回目の対談
原さんの持っている能力と、若くして目的意識と行動力を兼ね備えていたことは本当にすごいと思いますが、その根底にある考え方は僕の心の琴線に触れるものがあります。

外からみてると何だかよくわからなくて凄そうだな、って思えるものが、実はフタを開けてみると、大したことないんじゃん、普通の人でもできるじゃんって思えることって、多いです。
っていうか世の中すべてそうなんですよね。
ノーベル賞を取った人だって、大統領になった人だって、ただの人間です。
それが一般の人と比べて何が違うかっていうと、思ったことを行動に移す能力と、本気で考えてみるというちょっとした努力の違い、それだけだったりします。

しかし努力だけでどうにもならないものがあります。
それは、過去にも書いたんだけど、物事を様々な角度から捉える能力を磨くということです。
まったく逆の言葉は、「井の中の蛙」ということになります。
自分の知らないpoint of viewを増やすことこそが、自分の立っている位置をより的確に捉えるための唯一の道だと思います。

僕ってどんな人間?
日本ってどんな国?
日本人ってどんな人種?

僕が若いうちに留学を経験して得た最大のものは、語学力でも知識でもなく、「日本の外から日本を評価するチカラ」を多少なりともつけたことにあると、常々感じていました。
海外からみた日本の評価や、日本に対する海外からの期待を少しでも知ると、日本でまかり通っている日本自身の評価や考え方のうち、どれが偏っているかがよくわかります。
要するに、一言でいえば「島国根性」が実際にはある、ってことです。

国際化の時代が来る、といわれるようになってすでに20年くらい経ったでしょうか。
30代のいいオジサンになった自分がまだ中学生、高校生の頃から声高に叫ばれるようになりましたが、総合的に見て、結局日本はアメリカ文化を追いかけるような消極的な国際化しかできていないように思います。
でもね、国際化は絶対必要です。
それは、日本のためでもあるし、地球全体のためでもある。

原さんの対談記事でいちばん心に響いたのは、以下の部分です。

原: わたしはね、日本がこのままいくと‥‥。

いままでの日本というのは、
世界第2位の経済大国ということで、
ただ、お金を持ってるから
世界から必要とされてきたに過ぎないと思うんです。

でも、外貨準備高なんて
すでに中国に抜かれていますし、
将来的には、
インドはじめその他のいろんな国が
日本よりお金を持つようになる。

糸井: お金を持ってるだけじゃ、もうダメだと。

原: 日本なしでは、地球は困ると
世界各国から思われなければならない。

糸井: でも、これからの若い人が
原さんみたいに考えはじめたら、
おもしろくなりそうだなぁ、この国も。

原: そうなると、いいんですけどね。

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