明日への遺言

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観てきました、明日への遺言

藤田まことが熱演してます。良かったです。
太平洋戦争なんてもう60年以上前の話ですけど、人の思いは普遍的ですね。

信念を持った岡田中将の言葉に心動かされました。
そして、現代の生き方において通じるものもたくさんあるな、と思いました。
なくならない戦争、それにどうやって向き合っていくか。
岡田中将は、遠い未来を見据えていました。
それができたのも、彼が曲がることの無い信念をもとに、価値観がぶれることなく物事を見て生きていたからだと思いました。

国を守るということと、家族を守るということ。
残されていく家族や部下への思い。
責任をとるということの意味や志。

自分も普段の生活の中で、係わり合いを持つと心に決めた人には、命をかけられると思っている。今はそれが家族であります。
岡田中将のように、命をかけられる家族以外の誰かを持てるかどうかは分かりませんが。

自分を振り返ってみると、命をかけるかどうかを決めるのは自分の勝手なことであるにもかかわらず、相手に、命をかけるに値する人でいることを無意識に強制しようとしていたかもしれないと、この映画を観て強く思いました。

そして、信念を曲げない大切さ。

命を失うことそのものについては、さほど辛いものでもないという点では、岡田中将と共感できた。これは、うつ病で死にたくなるというのとはまったく無関係に、自分が持つ死生観からくるものだ。
ただ、命の預け方(使い方?)については、自分はまだまだだなとも思った。
死ぬことが辛いんじゃない、初志を貫けるかどうかということと、残していく者たちの思いが辛いのだな。
そして、常に死を意識して生きるということは、常に自分の行動が、自分の信念に沿ったものかどうかを確認するための良い手段だ。

隣に、ひとりで観にきていた男の人がいたんだけど、感極まってウッとくるポイントが自分と全然違うので(音で分かった)、人それぞれ、いろんな受けとめ方のできる懐の深い映画なのでしょう。久しぶりにいい映画でした。

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